自然学校発 黒松内だより

黒松内・昔の食レシピ① 「ビートシロップ&いも団子」

今年のGWの3連休には、食に関心の強い
天使大の学生さん達が来てくれます。
学生さん達と一緒に作る予定なのが、
今日、作開に住む物知りなMURさんに
教えていただいた「ビートシロップ&いも団子」です。

昨年収穫が間に合わなかった
砂糖の原料であるビート(てんさい)を近くの畑からいただき、
その越冬ビートを薄くスライスし、水に入れて煮詰めていくと・・・

なんと、メープルシロップのような
素朴な甘みのするシロップが出来上がりました!

本当に美味しい!
煮詰めた後の薄切りビートもまた旨し!
とっても甘いさつまいものような味と食感、やみつきになりました。

このレシピは、MURさんがまだ小学生くらいの時(昭和の初期)
に母親に作ってもらい、
戦後の食料不足の際、砂糖の代わりにお汁粉に入れたり、
煮物に入れたりして使っていたそうです。

もうひとつのいも団子は、今のように澱粉が
簡単に手に入らなかった時代に
生のいもをすりおろし、それを水にさらして澱粉をとり、
すりおろしたイモに加えて団子にしていたと教えてくださいました。


簡単に食べ物が手に入る今からは想像もつかないけれど、
だけど、たった60年ほど前の話なんですよね・・・

これから世界では、人口が増え、食糧難が来るという方もいますが・・・
そういった時が来た時、やっぱり力を発揮するのは
「目の前にあるものでなんとかする」とか、「なるべく無駄を出さない」とか、
そういった力なんじゃないかと、
改めて自分達の食について考える機会をいただいた貴重な1日でした。

黒松内も高齢化が進み、昔の食のことを語れる人、知っている人達は
外に出てくる機会が減ってしまったり、
施設に入るなど、どんどんと少なくなっています。
私が黒松内に来てからの4年間でも明らかに変わっています。
作開の空き家も本当に多くなりました。

今のうちにできる限り多くのことを地域の人たちから聞いて、試して、
それを記録にまとめて残していきたい!

GWには、学生さん達の力やアイディアをいただきつつ、
そういったことが進められるといいなーと思っています。

興味がある方がいらっしゃれば、ぜひ
お力、お知恵をお貸しください!


(ふった)
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