花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

演劇界 「市川團十郎」

2013年02月04日 | BOOK
今でも決して安くない値段1200円 昭和60年1月に発行された「演劇界 臨時増刊号 市川團十郎」
十二代目襲名のお祝い増刊号だ。

その時に買った本ではないけれど、その公演を見ている私。
当時、團十郎って、イマイチ鼻がつまってもごもごなに言ってるか解りづらい役者さんだなあ・・って。
助六に口上をみた・・それくらい。その時歌右衛門もおじいちゃんで・・孝夫・玉三郎が好きだったもので・・。
それから暫くのちに観劇のお小遣いがいささか高くて歌舞伎からはなれその後、古本として購入した演劇界。
本の中では、誰もが團十郎という名前の復活を喜んでいる。当時20年振りに團十郎と言う名跡が復活したのだから。

でもその中で当時「一人の叔父として親代わりにあえて苦いことをいう。」と言って書かれている尾上松緑(二世)の文章。今こんなことをこういう雑誌に載せるかなあ?って思いながら・・
團十郎さんや当時の花形に対しての苦言?
当時ブームはあったものの歌舞伎そのものは楽観していられる状態ではないと。
次代の人々の考えでは、喪びかねない現状だ。歌舞伎は、危急存亡の時なのだ。っと。
そして、歌舞伎を生かすも殺すも君達次世代を背負う人達に責任がある。
と、苦言でありながらもこれからの若い人達への希望をかけているかのよう。

そして直木賞作家でもある村上元三さんも、
三之助時代3人が、けっしてうまい役者ではなかったし、
時には目をおおいたくなるような下手な舞台もあったといい、
しかし三人が出てきただけで明るい花が咲いたような気がした。って
今こんなにストレートに下手って書く人すくないよね。
でもそう書きながらちゃんとそれからの成長を述べてこれからの期待を述べている。

なにか優しいだけじゃなくて、厳しさのなかに優しさありの言葉だったりするのですね。

十一代目團十郎

幼いころの写真
今日、帰宅して本棚から引っ張り出して読んでみました。


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