花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

新国立劇場バレエ「眠れる森の美女」 2回観て

2014年11月19日 | きまま
新国立劇場バレエ「眠れる森の美女」は、今回6公演 これは多いのか少ないのか?
日本においては標準的公演数なのかな?

でも海外でバレエというと思い浮かぶ、ロシア、イギリス、フランス、アメリカの公演って
1ヶ月ではないものの10日間以上の公演してません?(って勝手な概念ですけど)
シーズン的なものなのかもしれませんが、
見に行ったニューヨークシティバレエの「くるみ割り人形」は、1ヶ月位やってますよね~。

日本で1ヶ月も公演したら空席ばかりが目立ち、初日と楽しかこない!ってことなんでしょうか。

日本の古典芸能の歌舞伎は今や、毎月1劇場以上で1ヶ月公演があり、さらに巡業公演や企画公演がある。
国立劇場あたりでは空席もあるけど、文楽だって、それなりき。
一方ミュージカル公演も日本では、ブロードウェイやロンドンウエスト・エンドのような人気によってのロングランという形はないものの1ヶ月以上公演されるものはある。

なのに、なんでバレエ公演は短いの? 
バレエは、エンターティメントとしてよりも、格式ある舞台!ってことなのかしら?
でも、はっきり言えばバレエ鑑賞人口が少ない!!ってことなのかな?って
でね、新国立劇場バレエ団っていうのは、日本でのバレエ鑑賞客を増やすって使命もあるんじゃないの?
勇気を持って! 
まあ、国にかかわると、なんだかんだ芸術好きぶりして
結局わかってない政府のおっちゃんたちがうるさいってこともあるのかな?

今回の「眠れる森の美女」 は、お客さんは入っているものの、本当に観たくてきてるの?
バレエ団関係者に動員かけてない? バレエ出演者の身内とかお稽古してるところの生徒さんとかね。

比べてはなんだけれどKバレエでは、バレエを習ってるのでない熊川哲也ファンが、
見に来てるなあ!と感じる「ファン」枠が、客席に結構多いことに比べると
新国立劇場は、バレエ発表会の会場の雰囲気を「眠れる森の美女」の客席に感じます。
ですから、もちろんただでやってきた招待客もいるのでは?っとこれまた勘ぐってしまう。

私が、バレエやダンスというお稽古畑無縁で、
バレエやダンスを含めいろいろな劇場にでかけていることから感じる客席感。

前監督の時は、逆に作品が、古典じゃないゆえに、ただでもらってもね。わけわかんないし
ってお客さんが入らなかったのでは?今回は、とりあえず有名な作品だしね。みてみるか?ってなかんじ。
歌舞伎で言えば、「勧進帳」とか「助六」さらには「忠臣蔵」公演ってところ。
そこに知り合いがかかわっているとなれば。。。って。

新制作という「眠れる森の美女」
プログラムを読んでいて今期監督が、制作をするときに要望を出したのが「トラディッショナル」
伝統。てことのよう。

ゆえにバレエを知ってる方のには、たまらないのでは?と思うのですが、
さてどこが、そうなのだろう?と素人の私。

ゴージャズだけど、ワクワク感なかったなあ。プティパを生かす??

最初の場面では、なにを表そうとしていたのか?
ゴンドラに乗ってきた正義の妖精リラ。下でリラを待ち受ける悪のカラボス?
カラボスは悪役ってわかるけどリラと直接対決するんだっけ?
メイン勧善懲悪の話じゃないよね。と
でものちのちこのお二人の対決シーンがあるのかしら?
でも二人の衣装、踊るため故強烈さという面ではインパクトなく、
舞台が大きいのに照明も暗くてわかりづらいのね。

ここが最初のつっこみどころ。で始まって、ストーリーが、わかっているから
いいけれど結局このあとこの二人が、直接の立回りってことなはく、
カラボスは、王子とリラにな~んとなくやられて上手奥に消えていってしまいました。
途中迄は、見せ場たっぷりなんだけど。なんだかなあ。でした
カラボスを演じてくれた、湯川さんと本島さんが、とてもよかったゆえに。

話が、とびましたが最初の場面。お城かなりの格式高そうなお城なんですけど
そこに登場する貴族や妖精(これが妖精って、言われなくちゃぜったいわかりません!)
さらに妖精達も、それぞれ個々に違いがあったわけですが、オペラグラス使わなくちゃわかりません。
見終わって、赤い衣装の妖精とか白い衣装の妖精とか、リボンや髪飾りにに違いがあるとか、
2階席ぐらいからもオペラグラスなしでわかる違いを付けていただきたかったな。

小さな劇場ではないんだから衣装は、S席2階席からもどう見えるか確認して!とデザイナーさんに、
つっこみいれたくなりました。ヨーロッパの劇場ならこれで区別できるのかなあ?

でダンサー踊りの技術がすごいのか?っていうと、私には???
(フィギュアスケートで、ジャンプ、スピン、スパイラル程度はわかってもそれ以上細かく言われても???)
ゆえにそこにみるのは、表現力!?
踊っていて魅力があって、引きつけられたのは、親指トムだった八幡さん。
役名わからなくても、ソロでは、おどってるだけっで気になる人。

親指トム2回目も楽しく見せていただきました。

そして2回目のときに物語としてカラボスの湯川さんぴったりでした。
映画マレフィセント並みに冷酷さがぴったり。悪役といより冷酷といったほうがよさそう。

見ているうちに湯川さんのカラボスで本島さんの芯の強さを感じるリラだったら
対決的にも面白かっただろうなあ。と
このお二人には踊りはもちろんお芝居としてみせてくれる楽しみを感じます。

最終日のリラの精も寺田さん、瀬島さんに比べると優しさ、柔らかさを感じたのですが、
優しすぎて、優しさのなかにある強さのインパクトにかけてしまうのは
これまた衣装のせいなのかもしれないと。

どうしてもカラボスが強いイメージですから、
ディズニーアニメの3人の妖精が一緒というパターンでもいいんじじゃない?とまで思ってしまいました。

そしてメインオーロラ姫とデジレ王子
小野さんやっぱり姫です!最初の登場もかわいがられて育った優しいお姫様
素敵でした。まさに姫~~~~!!
米沢さんの姫は、登場時、ちょっとやんちゃなお姫様。
その姫がだんだんと少女から女性にって雰囲気もあって。
それこそアナ雪の子供の頃のアナが米沢さんで小野さんがエルサ的印象。

で王子はなんでしょうねえ。福岡さんのデジレ王子は、元気一杯の王子様。
衣装が、な~にか違うかも!ってくらいとにかく元気。
お城から駄目と言われてもこっそり抜け出すような王子様。
3幕目のソロの元気の良さは見惚れました。

ワディム・ムンタギロフさんは、世間しらずかもと思うくらいの優等生王子。
美しさが引き立ちました。

やはりコンビとしてはムンタギロフさんと小野さんの組み合わせでみたかったなあ。と
一方、福岡さんと米沢さんの元気コンビもみたかったなあ。と

かなり勝手なる妄想をとばした2度目の鑑賞。

さて、前回棒立ちのその他大勢ともいいましょうか、貴族とか村人達。
2度目芝居してました。このお芝居がけっこう板についてる人と
あまりのわざとらしさに苦笑いしてしまったり。
たぶんこういうのって、経験数もあるのでしょうねえ。
自然に振る舞えるって凄いと思います。

しかし、思ったのは、これから新国立は、技術(テクニック)を磨くことに重点をおくのかしら?
基礎が大事ってことで、古典重視なの?
基礎がなくちゃ、駄目だ!ってこと??

ある意味観ていて面白くはない。いっや~私のようなのはだめかも。

歌舞伎の見始めの頃、人間国宝、中村歌右衛門の芝居がすばらしいって言われたって眠くなってしまいました。
よさがちっともわからない。
一方きらきらしていた玉三郎のほうが素敵でお金出してもみたかったんだもの。
お金貯めてもね
同じ助六の揚巻やって、やっぱり玉三郎が良かった私。
観ていて技術うんぬんでなくて見栄えのいい片岡孝夫と坂東玉三郎が良かったんだもの。

現在、歌舞伎として、基礎はどうなの?と時に言われる海老蔵だって、いろいろあるけど集客はすごいよね。
一方すごいと思える大御所のすばらしい歌舞伎は、評論家評いいけど、新しいお客さんは??

歌舞伎の世界とバレエが違うのは、わかりますけど、基礎の延長、発表会の延長、とりあえすの古典だけでなく
プロならではのいろいろな見せる作品取り組んでいってほしいんだけどな。と
まだまだスターとよべる人材の乏しい新国立は。
だって

今回1月にあるという青山劇場での青山バレエフェスティバル。チラシ見ると
新国立のプリンシパルの福岡さんそっと団体のなかかに何気にいらっしゃる。
以前なら山本隆二さんが新国の顔だたようですが、
今「あのバレエダンサーどこの人?」
「新国立バレエ団の人!」ってなる方誰かいるのかしら?

技術ウンヌンもあるけれど、
前振付けも手がけるイギリス人芸術監督から
振付けしない日本人監督になった今、監督の過去の栄光見せるのでなく
小野さんと米沢さん、もっともっと輝かせて欲しいなと思ったりもするのです。

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