アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

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「イスラム国」と呼ぶのをやめよう

2015年02月03日 01時18分07秒 | イスラーム
 「イスラム国」ではなく、「ISIS」や「ISIL」と呼ぼう、というご意見について。
 でも、「ISIS」や「ISIL」の頭の「I」はイスラミックの略だから、私は嫌だ。
 同様に「ダーイシュ」と呼ぼう、というご意見についても、「ー」の、アラビア語綴りだとアリフの文字になるところ、ここがイスラーミイヤの略だから、私は嫌だ。

 アルジャジーラは、「イスラーム」という語や、その形容詞形を付けないで、「国」の組織、とだけ言っている。これなんか良いと思う。
 さらに言えば、「国」と自称しているけれど、国家としての体はなしていない、自称「国」なので、

                 中東にある【自称「国」組織】

と呼んであげたらどうだろうか。今のところ、中東地域には、他に、自称「国」はないと思うので、これで他の組織と弁別できると思う。
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フランスの新聞社襲撃事件その後

2015年01月14日 19時15分04秒 | イスラーム
 シャルリー・エブド社へのテロのあと、1月11日に、パリで、一連の襲撃事件を非難するための大行進が行われました。朝日新聞の紙媒体にはなかったのですが、読売新聞のウェブ版には、ロイターのこの写真が。



 右から2番目の美女は、ヨルダンのラニア王妃? 良く見ると、そのお隣、いちばん右にいらっしゃるのはアブドッラーII世陛下では?
 日本語で検索しても、ヨルダン国王夫妻の訪仏は報じられていなかったのですが(ネタニヤフ首相とアッバース議長が同時参加したという方が大事みたい)、アラビア語では、しっかり報じられていました。



 CNNのアラビア語版です。「アブドゥッラー国王とラニア王妃とネタニヤフが参加」とあります。ラニア王妃のご活躍、ファンとしては嬉しいです。

 さて。先程、シャルリー・エブドの次の号の表紙の画像が、AFPによって公開されていると教えてもらって、見てみたのですが、、、


(一部、修正を加えました。)


報道のとおり、預言者ムハンマドが「私はシャルリー」というプレートを持っている風刺画…。はぁ~。イスラーム教徒たちが、預言者(ムハンマド ص に限らず)を絵に描きたくない、描いて欲しくない、と思っているのに、あえてこういうことをしますか。この風刺がで嫌な思いをするのは、テロリストだけではありません。テロとは無縁の穏やかな生活を送っている数多くのイスラーム教徒も、信仰心を傷つけられるのです。

 テロという暴力に、暴力ではなく、言論の力で立ち向かうことは正しいと思いますが、それによって、暴力など振るわずに、平和的に暮らしている多数のイスラーム教徒の気持ちを害するのは間違ってはいないでしょうか。『シャルリー・エブド』の題字の下に「無責任な新聞」と明記してあるのを差し引いても、これはいかがなものかと思います。

 うーんと、ちょっと話がそれてしまうのですが、イスラーム教徒たちが預言者の肖像を描くことを拒む件について。シーア派だと、ずいぶん事情が違っていて、預言者ムハンマド ص の肖像もがんがん描かれているようです。以前、日暮里の「ざくろ」にあった肖像画について記事を投稿したことがあります。

 「イスラーム教徒は…」と、すぐひとまとめにして言いたくなりますが、イスラーム教徒も、いろいろいるんですよ。テロリストもいる、穏やかな人もいる、スンニー派もいればシーア派もいる…。

 今回の投稿は、話が飛び飛びで散漫ですみません。
1.ラニア王妃がご活躍で嬉しい。
2.テロとは無縁の平和的なイスラーム教徒まで傷つけるような風刺画はやめて。
3.イスラーム教徒と十把一絡げに言わないで。いろいろいるので。
というあたりが、今回の要点です。

【追記】 夜、TVニュースを見ていたら、エジプトやトルコの宗教機関から、抗議の声明が出たというようなことが報じられていました。言論には言論で立ち向かうという、正攻法です。シャルリー・エブド側も、これを黙殺しないで欲しいです。
 شارلي إبدو (シャルリー・エブド)でニュース検索したら、記事が出てきました。例えば、エジプトの اليوم السابع (第7の日)新聞では、エジプトのダール・アル=イフターウ( دار الإفتاء المصرية イスラームの教育施設かつイスラーム法研究センター。現在の大ムフティーは、シャウキー・アッラーム師)が警告を出したことを報じています。

【さらに追記】 預言者ムハンマド صلى الله عليه وسلم の風刺画(シャルリー・エブドの最新号の表紙)に、抗議の意味を込めて、一部、修正を加えました。お顔がまだ透けて見えるような気もしますが。
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The Qur'an: English translation with parallel Arabic text

2012年10月06日 16時48分03秒 | イスラーム
 以前、オックスフォードで購入したM. A. S. Abdel Haleem The Qur'an ですが、この夏休み、ロンドンで、Oxford World's Classics からペーパーバック版が出ているのを今頃発見(出版年は2008年)。訳者のアブデルハリーム先生にお会いできたので、
「ペーパーバック版にされるとき、改訂された部分はあるのですか?」
と伺ったら、いくつか修正した部分があるとのこと。おおっと、これは、ちゃんと手に入れなきゃ、と思ったのですが、そのとき、先生が、オフィスの片隅の段ボール箱の中から美しいアル=クルアーン(コーラン)を出してきてくださり、直筆サイン入りで、私にくださったのです! 感激!


  
頂いたコーラン英訳(アラビア語原文付き)と、アブデルハリーム先生の直筆サイン♪
(いつも通り、クリックで拡大)


 これは2010年4月発行で、アラビア語の原文も一緒に載せられているバージョンです。大事に使いたいと思います。
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メッカ巡礼の予防接種

2012年02月09日 15時47分23秒 | イスラーム
 季節外れの話ですが、メッカ巡礼(大巡礼)に行くときには、こんなに予防接種が必要だそうです。

サウジアラビア:2011年 ハジ(Hajj)の参加条件 (品川イーストクリニック)

Hajj 1432H(2011年11月4日から9日)に参加する旅行者に対して次にあげるサウジアラビア保健省の条件と推奨が実施されます。

  • 髄膜炎菌: 2歳以上のすべての旅行者に対してサウジアラビア到着時に3年以上前に接種または10日以内に接種したものでない髄膜炎菌ワクチン4価(A-C-Y-W135)の接種証明書。追加として、アフリカの髄膜炎ベルト地帯にある国から到着するすべての人に対して化学的予防措置が執行されます。
  • ポリオ: ポリオ感染のある国(ブルキナファソ、コートジボアール、ガボン、ギニア、カザフスタン、ケニア、リベリア、マリ、モーリタニア、ネパール、ニジェール、コンゴ共和国、ロシア、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウガンダ)からくる15歳未満のすべての旅行者は到着の少なくとも6週間前に経口ポリオワクチン接種をした証明が必要です。また、アフガニスタン、アンゴラ、チャド、コンゴ民主共和国、インド、ナイジェリア、パキスタン、スーダンからくる旅行者は年齢関係なく証明が必要です。免疫状態に関係なく、これらの旅行者には到着時に経口ポリオワクチンが与えられます。
  • 黄熱病: 国際保健規則に従って黄熱病感染リスクのある国から到着する旅行者には黄熱病のワクチン接種が求められます。ワクチンは少なくとも到着の10日前に接種、しかし10年以上前の接種ではないことが条件です。
  • インフルエンザ: サウジアラビアはすべての巡礼者、特に既存の症状がある人に対して季節性インフルエンザを推奨しています(必須ではありません。)。

サウジの条件に追加してすべての定期接種を最新の状態にしておくこと、成人してからポリオワクチンの接種がない人はポリオの追加接種をすること、初期シリーズを受けていないまたは終了させていない人は旅行前の1回の接種でも役に立ちます。


 …さすが世界規模の行事。毎年これやってるんだから大変です。。
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犠牲祭のずれ

2010年11月16日 14時32分06秒 | イスラーム
 本日、2010年11月16日は、サウジアラビアでは犠牲祭です。お金持ちは盛大に動物を屠り、そうでない人々も、お肉をたっぷり食べて、盛り上がっていることでしょう。

 ところが、日本では、ズルヒッジャ月(ヒジュラ暦12月)の開始を決める新月観測で、最初、新月が見えず、次にマレーシアに問い合わせたところ、やはりマレーシアでも新月が観測されず、ズルヒッジャ月の始まるのが1日遅れてしまったため、日本における犠牲祭は、明日17日だそうです。イスラミック・センター・ジャパンのウェブサイトにも、17日に犠牲祭のお祝いをする旨、記されてありました。

 2005年は、サウジアラビアの方でも大混乱があったよう(「犠牲祭の日程に関して、緊急連絡が入りました」)ですし、毎年、皆様大変です。それでも、天文データなどから機械的に暦を決めるのではなく、毎月きちんと新月を観測して伝統を守っていらっしゃるのは、素晴らしいことだと思います。
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昨日でラマダーンが終わりました。

2010年09月10日 17時10分00秒 | イスラーム
 昨日(2010/09/09)で今年のラマダーンが終わりました。今日は断食明け祭り。ただ、観光旅行客にとっては何も変わったことのない1日ですが、エジプト人たちは、子供たちに新しい服を買ったり、親戚同士で集まったり、楽しいときを過ごしているはずです。

 さて、うっかりしていたことがひとつ。今日から夏時間に復帰だったのです! エジプトでは、今年、4月30日(金)から夏時間に入りましたが、ラマダーン月限定で冬時間に戻っていたので、ラマダーンが明けた今日、また夏時間に変わっていたのです。それを、すこーんと忘れていて、朝食に降りて行ったら、ホテルの人に、
「ハルコ、10時だ!」

 数秒間、意味がわからなかったのですが、はた!と夏時間回帰のことを思い出し、茫然。でも、朝御飯は食べさせていただくことができました。ありがとう!

 エジプトの夏時間は、原則として、4月の最終金曜日(木曜日の24時に、時計を1時間遅らせて23時 早めて金曜日1時とする)から、9月の最終木曜日(木曜日の24時に、時計を1時間早めて金曜日午前1時 遅らせて23時とする)までなので、今月末でまた夏時間が終わり、10月1日から冬時間が始まります。

【追記 2010/09/11】 夏時間の始まりについて付け足しです。「4月の最終金曜日」と書きましたが、5月1日が金曜日のときは、4月30日木曜日の24時(=5月1日の0時)に時計を1時間遅らせて 早めて、夏時間を始めます。

【追記 2010/09/12】 夏時間の始まらせ方と終わらせ方を取り違えていました。失礼いたしました。
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エジプトではラマダーン月前に冬時間に戻して…

2010年08月05日 01時29分11秒 | イスラーム
 「エジプト、断食月だけ冬に逆戻り 市民には不評」という共同通信の記事。

 今年はラマダーンが8月11日ごろに始まる模様だが、エジプト政府は、ラマダーン中だけサマータイム制度(エジプトのサマータイムは、例年4月下旬~9月下旬)をやめて冬時間に戻し、ラマダーン終了後、また夏時間に復帰することを決定したそうだ。もちろん、夏時間でも冬時間でも、断食しなければいけない時間幅に変わりはないが、冬時間にすれば、朝1時間遅く起きることになり、実質的な断食時間が多少短縮されるということのようだ。

 しかし、夏時間→冬時間→また夏時間と、時間をころころ変えるのが煩雑で、市民には不評だという。さらに、人によっては、起きて断食している時間が長ければ、それだけ来世で余分に報われると考える例もあるそうだ。(ただし、記事によれば、イスラーム指導者は、イスラーム法(シャリーア)と夏時間には何の関係もないと断言したとのこと。) それ以外にも、夏時間は省エネ目的だったのにあまり効果がないと批判されてもいるらしい。

 私もエジプトの夏時間を何回か経験したが、遅くまで明るく、時刻の感覚が狂う感じがしてよろしくなかった。まだ午後4時ぐらいだろうと思って、ふと時計を見ると、もう7時だったりするのである。

 それに省エネにならないというのも、わかる気がする。1時間早く退社して帰宅しても、どうせまた家でクーラーをつけるのだろう。

 また、定宿にしているホテルの入り口で煙草屋さんをしていたムハンマドおじさんは、夏時間になると、ズフル(正午)の礼拝の時刻が正午でなく午後1時になってしまうと言って嫌がり、世間が夏時間でも、自分の腕時計は冬時間のままにして暮らしていた。ムハンマドおじさんいわく、
「朝早くから働きたいのなら、時計をいじらないで、出勤時刻を9時から8時に早めれば良い」

 もっともだ。
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アル=クルアーン関係の動画

2010年07月22日 01時01分55秒 | イスラーム
 主に、アル=クルアーン(コーラン)関連の動画を集めたサイト:
 tilawah and tadjwid
 tilawah and tadjwid の「おすすめ」
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アフガニスタンで行方不明になった日本人のこと

2010年04月11日 22時46分05秒 | イスラーム
 偶然、行き当たった記事。アフガニスタンの話なので、アラビア語とは関係ないのだが、これは見過ごしてはいけないと思った。

 フリージャーナリストの常岡浩介さんが、アフガンで取材中に行方不明になり、タリバン(ターリバーン)に誘拐・拘束されているという報道があるが、犯人はタリバンではありえないとのこと。

 以下、勝見貴弘さんの、ジャーナリスト常岡氏「誘拐」に関する誤報についてからのコピー&ペーストである。

【事件の背景】
常岡氏の知古の友人ハッサン中田氏のツイートより
http://twilog.org/HASSANKONAKATA/asc

ツイッターを発信する暇がない。マスコミには伏せておくように、とのことだったのに流れてしまった。しかもタリバンに誘拐された模様、という大誤報でだ。取り急ぎ、以下のことだけ伝えておかなくては。(続く
posted at 11:14:08

常岡氏がタリバン支配地に入る前に、タリバン側から、「我々の方では貴兄が来ることに問題はないが、我々と接触したことが分ると、アメリカとアフガニスタン政府の諜報員にタリバンの犯行に見せかけて殺害されることが心配だ」との連絡があり、それでも敢えて行く、ということで彼は出発しました。
posted at 11:14:46

私は25日にアフガンを経ちマレーシア経由で一昨日帰国しましたので、26日以降の常岡さんの行動の詳細は把握していません。ただ、彼がクンドゥースに行くまでのタリバン側との交渉時には側にいましたので、アフガニスタン・イスラーム首長国(タリバン政権)の「犯行」でないことは断言できます。
posted at 13:21:30

3:03 PM Feb 16thに呟きましたが、タリバンは公式サイトでフリージャーナリストをヘルマンドに招待しています。http://bit.ly/aP9hAd タリバンがフリージャーナリスト、しかもムスリムの常岡さんを拉致することは考えられません。
posted at 13:49:45

今、常岡さんの友人のアフガン人から、公にしてもらっては困る、と言っておいたのに日本ではニュースになってしまっているようだ、と困惑の電話があった。彼にも新しい情報はないようだ。
posted at 14:09:50

【解説】
これら一連のツイートから、常岡氏はタリバン側に歓迎されているなか、タリバン側が示す懸念を承知の上で現地に赴いたことがわかります。したがって、万が一何かがあった場合、常岡氏に危害を加えるのはタリバン側ではありません。アメリカ側、とも明言はできませんが、敵対する北部同盟側(アフガン政府)側となることもあり得ます。

タリバン側が懸念することが顕在化するか否かは、常岡氏失踪の事実がどう相手側に利用されるかにかかります。そこでメディアは非常に大きな影響力を持ち、タリバン側による仕業と見せるのがベストな選択だと思われれば、そこで常岡氏の命運が尽きてしまう可能性があります。つまり、メディアによる報道を鵜呑みにしてこれを拡散することが、常岡氏の生殺与奪に直結するのです。


 私も日本語メディアの報道を鵜呑みにして、タリバンの犯行だとばかり思っていた。この誤報修正のツイートを、是非リツイートしていただきたい。
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2010年2月26日(金)は預言者生誕祭

2010年02月26日 03時52分46秒 | イスラーム
 Facebook を見に行ったら、やはり、2010年2月26日(金)が預言者生誕祭のようで、さらに、コメント欄にも、チュニジアの生誕祭の情報をいただきました。謝謝。

كل عام وأنتم بخير


 預言者生誕祭の言い方に、مولد النبي (=預言者のお誕生日)のほか、المولد النبوي (=預言者的お誕生日)の2つがあって、どう違うのか、カイロに住むイスラーム教徒の女友達に尋ねたところ、前者が口語的で、後者は正則アラビア語の言い回しだと教えてくれました。どおりで、エジプトにいると(一昨年去年とは、預言者生誕祭をエジプトで迎えました)、「ムーリデン・ナビ مولد النبي」しか聞きませんね。

 見てみたら、おととしの預言者生誕祭は、シナイ半島旅行に行っていたんですね。写真をアップするなどと書いておきながら、結局、それっきりになっていますね、すみません…!
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預言者生誕祭が金曜日?

2010年02月25日 01時38分57秒 | イスラーム
 「佐川信子のイスラム暦付きカレンダー2010」が送られてきた。ありがたや。(そのうち写真をアップしようと思う。)
 1部開封して中を見てみたら、今度の金曜日(明日!)が「預言者誕生日」となっている。計算上、この日になるはずなのだろうが、実際のところはどうだろう。アラブ イスラーム学院とか、イスラミック・センター・ジャパンとかのウェブサイトを見たが、告知なし。在エジプト日本大使館の休館日を見ても、預言者生誕祭の記載なし。
 預言者のお誕生祝いというのが、イスラームの建前から言えば間違いなのだが、祝いたくなる心理もわかる。
 ともあれ、金曜日なのかずれるのか、どこかで調べてみよう。アラブの国の新聞社のサイトがいいかも。
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「クルアーン 日本ムスリム協会訳」

2010年02月21日 04時09分26秒 | イスラーム
 また、ウェブ上コーラン(アル=クルアーン)発見。日本ムスリム協会の『日亜対訳聖クルアーン』の日本語部分が参照できる
「クルアーン 日本ムスリム協会訳」:
http://www.geocities.jp/theeguu/quran/index.htm

 同志社大学の四戸潤弥先生のサイトの一部。日本語のテキストだけのシンプルなサイトで、検索機能等はなし。
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大川周明『文語訳 古蘭(コーラン)』上下両巻

2010年02月21日 03時50分37秒 | イスラーム

クリックで拡大

 大川周明の『古蘭』が、昨年末に再版されていたことを、アラビア語科の後輩から教えてもらったので、さっそく購入。上下2巻。これまでは、現行のコーラン(アル=クルアーン)の邦訳は、岩波文庫の井筒訳、中公クラシックスの藤本他訳、日本ムスリム協会の『日亜対訳聖クルアーン』の3種を押さえていれば良かったが、そこにいきなり大川周明 訳・註釈『文語訳 古蘭(コーラン)』(書肆心水)参戦。

 しかし、いかんせん文語訳である。さっそく開いてみたが、私の日本語力では読めないかもしれない。(日本語だけはネイティブ並みのレベルに達しているつもりだったが、最近、その自信が崩れる事件が続いている。)ともかく、「第一 開経章」を見てみる。

大悲者・大慈者アラーの名によりて
ラーを讃へよ、そは三界の王…


「三界の王」、رب العالمين (直訳:複数の世界の主)である。確かに3つ以上は複数形になるので、「三界」と解釈することもできる。大川氏の註釈によれば、
 「三界の原語は『諸世界 cÁlamín』なるが、此処にては天使・幽鬼・人間を総称せるものとせらるるが故に三界と訳したり。」

 「三界」を、現世と、来世の天国と地獄と思った私は馬鹿だろうか。しかし、天使は天国にいそうだし、幽鬼はシャイターン(サタン)だとすれば地獄にいる、人間は目下、現世で暮らしているかお墓に入っているので、あながち、的外れな解釈ではないような気がするのだが…しかし、自信なし。

 大川氏は、精神異常で、東京裁判で裁判から除外され、精神病院送りとなり、入院中にこの訳・註釈を仕上げたという。このあたりを含めた、日本におけるコーラン(アル=クルアーン)の邦訳の歴史については、大川玲子著『聖典「クルアーン」の思想――イスラームの世界観』に1章が割かれている。なかなか興味深い論考なので、おすすめ。
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ヒジュラ暦(イスラーム暦)カレンダー

2010年02月18日 07時04分02秒 | イスラーム
 先日、新大久保駅からすぐのところにある、サハラという、チュニジア&モロッコ料理店に行く機会がありました。帰りに、
「新大久保駅の近くに、ハラール・ショップ(イスラーム教徒の食べられる食品を売るお店)がある」
ということで、皆でぞろぞろと2軒、覗いてみました。
 そのうち1軒で、イスラミック・センター・ジャパンのヒジュラ暦(イスラーム暦)カレンダーを、どさっと置いてあったので、ありがたく頂いてきました。

 さて、さっきたまたま知ったのですが、もっと麗しいヒジュラ暦カレンダーがありました。
 エリコ通信社から出版されたもので、佐川信子先生という、アラビア語カリグラフィー(とアラビア語)の先生が「植物装飾クーフィー体」なる字体で書かれた書道作品をを使用した、麗しいイスラムカレンダーだそうです。もう年が明けてしまったので、割引で1部1000円、ただし半分は、日本イラク医療支援ネットワークへの寄付金です。お申込みは、こちらへ。
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ウェブ上の聖典クルアーン

2010年01月29日 20時31分18秒 | イスラーム
 以前、http://www.isuramu.net/kuruan/index.html で、日本ムスリム協会発行の『聖クルアーン』の和訳部分を読めた(日本語の単語検索機能もあった)のに、このURLでアクセスしても、404 - File or directory not found. になってしまい、先日、急遽和訳を参照したかったとき、とても困ってしまった。
 本家(?)の日本ムスリム協会のサイトに行ってみたが、「ハディース検索」はあっても、コーランが、クルアーンが、アル=クルアーンがない。

 幸い、コーランの各国語訳を集めた音声付きの KURAN.gen.tr というトルコのサイトがあり、そこに日本語版もあった。助かった!
 トルコ語がわからないので、良くわからないのだが、OKU という欄のアイコンをクリックすると、本文が読める。İNDİR の欄にある、PDFらしきアイコンは、クリックしても白紙のPDFがでてくるのみだが、その右にある稲妻マーク(?)のアイコンをクリックすると、DİNLE の欄にある、スピーカーのアイコンをクリックしたときと同じところに飛ばされて、アラビア語のコーラン朗誦が聞ける。
 いちばん右の TAVSİYE ET の欄からは、何かメール・アドレスを入れたりするようなフォームが出てきた。トルコ語がわからないので、何だかやっぱり良くわからない。

 そのあと、試しに http://www.isuramu.net/ にアクセスしてみたところ、http://krn.org/ja/ に飛ばされ、見てみたら、上記の日本語版と同じ和訳が掲載されていた。それだけでなく、解説も付いているし、日本語による検索もできるので、http://www.isuramu.net/kuruan/index.html で公開していたものを、バージョン・アップさせて、新URL で再開したのではないだろうか。ただ、「前書」(まえがき)をクリックしても、今のところは何も出てこない。真っ白。今後に期待。

【追記 2010/02/17】コメント欄より、抜粋:
ウェブ上の、日本ムスリム協会の日亜対訳注解聖クルアーン
http://sites.google.com/site/quranjp/
 英訳も付いている。アラビア語部分は画像。
 目次から各スーラへのリンクが効かないが、sites.google.com/site/quranjp/sura38 のように、URLで章番号を指定すればOK。

http://www2.dokidoki.ne.jp/islam/quran/quran000.htm
 『日亜対訳クルアーンCDROM』に基づく。
 日本語検索可能。
 アラビア語部分も画像でなくテキスト。

【追記 2010/02/21】 さらに発見。
The Quranic Arabic Corpus
http://corpus.quran.com/
英訳付き。機能いろいろ。(記事

クルアーン 日本ムスリム協会訳
http://www.geocities.jp/theeguu/quran/index.htm
日本語テキストのみ。検索機能なし。(記事
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