シャルリー・エブド社へのテロのあと、1月11日に、パリで、一連の襲撃事件を非難するための大行進が行われました。朝日新聞の紙媒体にはなかったのですが、読売新聞のウェブ版には、ロイターのこの写真が。
右から2番目の美女は、ヨルダンのラニア王妃? 良く見ると、そのお隣、いちばん右にいらっしゃるのはアブドッラーII世陛下では?
日本語で検索しても、ヨルダン国王夫妻の訪仏は報じられていなかったのですが(ネタニヤフ首相とアッバース議長が同時参加したという方が大事みたい)、アラビア語では、しっかり報じられていました。
CNNのアラビア語版です。「アブドゥッラー国王とラニア王妃とネタニヤフが参加」とあります。ラニア王妃のご活躍、ファンとしては嬉しいです。
さて。先程、シャルリー・エブドの次の号の表紙の画像が、AFPによって公開されていると教えてもらって、見てみたのですが、、、
(一部、修正を加えました。)
報道のとおり、預言者ムハンマドが「私はシャルリー」というプレートを持っている風刺画…。はぁ~。イスラーム教徒たちが、預言者(ムハンマド ص に限らず)を絵に描きたくない、描いて欲しくない、と思っているのに、あえてこういうことをしますか。この風刺がで嫌な思いをするのは、テロリストだけではありません。テロとは無縁の穏やかな生活を送っている数多くのイスラーム教徒も、信仰心を傷つけられるのです。
テロという暴力に、暴力ではなく、言論の力で立ち向かうことは正しいと思いますが、それによって、暴力など振るわずに、平和的に暮らしている多数のイスラーム教徒の気持ちを害するのは間違ってはいないでしょうか。『シャルリー・エブド』の題字の下に「無責任な新聞」と明記してあるのを差し引いても、これはいかがなものかと思います。
うーんと、ちょっと話がそれてしまうのですが、イスラーム教徒たちが預言者の肖像を描くことを拒む件について。シーア派だと、ずいぶん事情が違っていて、預言者ムハンマド ص の肖像もがんがん描かれているようです。以前、日暮里の「ざくろ」にあった肖像画について
記事を投稿したことがあります。
「イスラーム教徒は…」と、すぐひとまとめにして言いたくなりますが、イスラーム教徒も、いろいろいるんですよ。テロリストもいる、穏やかな人もいる、スンニー派もいればシーア派もいる…。
今回の投稿は、話が飛び飛びで散漫ですみません。
1.ラニア王妃がご活躍で嬉しい。
2.テロとは無縁の平和的なイスラーム教徒まで傷つけるような風刺画はやめて。
3.イスラーム教徒と十把一絡げに言わないで。いろいろいるので。
というあたりが、今回の要点です。
【追記】 夜、TVニュースを見ていたら、エジプトやトルコの宗教機関から、抗議の声明が出たというようなことが報じられていました。言論には言論で立ち向かうという、正攻法です。シャルリー・エブド側も、これを黙殺しないで欲しいです。
شارلي إبدو (シャルリー・エブド)でニュース検索したら、記事が出てきました。例えば、
エジプトの اليوم السابع (第7の日)新聞では、エジプトのダール・アル=イフターウ( دار الإفتاء المصرية イスラームの教育施設かつイスラーム法研究センター。現在の大ムフティーは、
シャウキー・アッラーム師)が警告を出したことを報じています。
【さらに追記】 預言者ムハンマド صلى الله عليه وسلم の風刺画(シャルリー・エブドの最新号の表紙)に、抗議の意味を込めて、一部、修正を加えました。お顔がまだ透けて見えるような気もしますが。