作家 氷室 瑠璃 

ひまわり畑は脱原発の象徴 。
世界中の核廃絶を願い執筆活動中!
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絵とあらすじで綴る戦禍の子。第5話 伝説の巫女 (岡山と原発の歴史をたどり 今思う事…)

2013-10-10 22:54:37 | ブログ小説「戦禍の子」
絵とあらすじで綴る戦禍の子。第5話 伝説の巫女 (岡山と原発の歴史をたどり 今思う事…)

あらすじ

かつて遠い祖先たちが神々をお迎えし祭りを執り行ったと言い伝えに残る神奈備(かんなび)のお山を
原発の高濃度核廃棄物の処理場予定地は次々と飲み込んでいった。

核廃棄物の最終処分場とは謳(うた)われず、その計画は隠密裏に進んでいた。
この村は、原発が最初にやってきた土地だ。ざっと30年ほど昔の事だ。

ウラン鉱山で探鉱が行われ、国内産のウランが採掘されたのだ。
閉山した後、掘り出されたウラン残土の山がそのまま取り残され、
そこで採掘作業に従事していた村人たちが、次々と死に見舞われた。

村人たちは「神様の御山を荒らした天罰じゃ」と神意を畏れ、
村の長老と共に伝説のみに語り継がれてきた「おばばの樹」と呼ばれる御神木を探しに深い山に分け入った。

しかし、その樹が何処にあるのか… 知る者はいない。
長老は村人たちに、村に伝わる「伝説の巫女」の話を語り聞かせた。


概要、時代背景   物語の舞台 人形峠

 1967年ごろ、原発発祥の地である人形峠にはウラン鉱山閉山後、
膨大な量のウラン残土の山が野ざらしのまま残されました。 

そして、ウラン残土問題が発覚したのが1988年。
翌1989年鳥取県の榎本益美氏、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏、

市民グループらが放射能の環境汚染調査を実施し汚染実態を明らかにした。
その間放置されつづけたウラン残土からは、空気中へ、土地へ、地下水、
河川に至るまで放射性物質が垂れ流されていたのである。

  参考文献、人形峠ウラン公害ドキュメント 榎本益美 著

【今思う事…】

原発発祥の地 ここ岡山に3.11の原発震災が起こらなければ、
この岡山に「避難」してくる事は無かったでしょう。

地震と津波だけならば、決して住み慣れた土地を離れず、
そこでやり直す選択をしたのではないか…

原発の放射能からの避難。放射能での被災。
地元に残る人々、そこを離れた人々…

離れてもなお、被爆という取り返しの付かない事実からは逃れられない。
その方々が、ここ岡山から声を上げている「原発を止めよう!」と、

岡山には原発施設は無い。
だが、それに安心してはいられない。

世界中の高濃度核廃棄物は、海外から日本に持ち込まれどこかに知らぬ間に運び込まれている。
いったい何処に?岡山はその候補地だったのだ。

これ以上被害を拡大しないよう、原発に頼らない生き方を考え、実践してゆきましょう。
食べるもの、水、空気、とても大切です。

脱原発は岡山から… 瑠璃




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