生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

総務省で研究されてることは?

2005年06月03日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

さて、先日総務省で現在行われています「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」という、研究会を傍聴してきましたので、そのことについてちょっとリポーをしたいと思います。昨年のJIS化を受け、今後、それぞれの公共機関(とくに地方自治体)が、Webアクセシビリティを、きちんと導入し運用していけるようにするには?をどうやら研究しているらしいです。結構、普通の何でもないものが、総務省など官庁にいき、いかめしいガードマンの説明を受け入管許可を書くだけでも、なんとなく緊張してしまうのですが、結構、その研究会の会議室に入ってしまうと、そんなに緊張する雰囲気ではなかったので、ホッとしました。以外にこういった会を傍聴できるなんて知らない方も多いのではないでしょうか?ぜひ、興味のある方は1度足を運んでみたらいかがでしょうか。

会議が始まりお話を聞いてまた、非常に身近に感じました。まだまだ、確かに研究段階でこの私にも、十分理解できるレベルのものでした。この日は、アクセシビリティ確保のためのJISをもとにした、優先順位をレベル1、レベル2にわけ最低クリアしてほしい基準をチェックシートを使い、地方自治の担当者また請負業者にもわかりやすくするということ、またユーザテストの導入に方法などの案が話し合われていました。

そこで、問題になっていたのが、レベル1とレベル2の分け方でした。仮に策定されているシートがあり、それをもとに委員の方の意見を聞いていました。どちらかと言うと、作り手の工程の手間を中心に考えた分け方(作り手中心)で合ったので、委員の中から様々なユーザーが最低アクセスできる基準を考えた分け方で・・と意見が出始め、再度考え直すことが決定していました。考え直していただけるようで、とにかく良かったと思います。

この会議には、わずか一人、視覚障害者で著名なスーパーマンみたいに優秀な全盲の某教授が委員で参加していますが、他に障害者らしき人はいませんでした。また、傍聴席にも障害者自身の姿は見えません。そして正直いってリードしていく総務省の方も障害者ユーザーの実際の問題点を、書かれた本だけでわかってるのではなく、生で理解してる様子もないのが、話の端々から見えてきます。せめて、もっと当事者の意見を上手く取り込める研究会にできないものなのかしら?と・・また当事者でこういったことに関心のある方は、ぜひぜひ、積極的に傍聴席にでも参加してほしいな~と思ったりしました。

次回は、ユーザーテストのお話を少し書きたいと思います。

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