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使えるネットショッピングとは?パート4

2005年05月10日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。 

おっと!ついに使えるネットショッピングとは?シリーズもパート4まできました。根気のない私としては、快挙ではなんて、自分で思ったりしています。(笑)

さて、今日は支払いについてでしたね。支払いの種類は様々あります。カード払い、代引き払い、口座をもっていればeバンク決済、コンビニ決済、プりペイド、指定口座への振込み、など本当に様々です。さて、視覚障害者にネットショッピング初心者はどの支払いを好む傾向があるのでしょうか?
以前、教室でその辺を聞いてみたことがあります。そうすると、カード払いはちょっと見えないだけにセキュリティ面など、とても不安なので、アナログな方法で指定郵便口座振込みが安心。またそれがない場合は、コンビニ決済など自分で実際にお金をやり取りできるほうが安心ということでした。
そこで、実際に生徒の視覚障害者の方とコンビニ決済をするために、それを選択し進んでみました。コンビニ決済の場合は実際に手続き画面は、そのコンビニの支払い画面に入っていきます。しかしそのサイトがまた困ったことに思うように使えなかったりするケースが多いようです。どうにか、この第1関門を通過したとしても、支払いの為に自分がもらったナンバーがあり、それを印刷してコンビニに持参し、そのナンバーを見ながら、またとっても視覚障害者には使えないタッチパネルの機械を操作しなくてはいけない羽目になるわけです。
結局どんなにがんばっても一人では、コンビニ払いは支払い不能と言うわけです。ガイドさんかどなたか他人の手をかりなければ・・これってせっかく1人でお買いものしたい~とネットショッピングしてみたのに、なんかさびしいものがあるんじゃないでしょうか?
色々な便利な電子決済が出てきて、華やかに世間では宣伝されていますが、実際に視覚障害者の方は
そういった便利な最新といわれている、支払いシステムを利用でき満足できているユーザは何人いるんだろうか?といつも、思うのです。なんのための便利商品・システムなのだろうか?と・・

今日書いたことは、Webアクセシビリティのこととは少し離れたこともありますが、なにかITのシステムを利用し、人間の生活において役立てる時には、細切れで完璧であっても、全体の流れがある程度使えるものでなければ、せっかく1部が完璧な努力をしても意味を果たさないことが結構多いというのが、ネットショッピングなどのサービスが良い例ではないでしょうか。今の日本にはそんなものであふれているように思います。ユーザの声が届いていない見かけユニバーサル?!が。



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