小論講師の徒然草

大学受験予備校で小論文を教える者が日々思うところを徒然に…。

ゆとり教育と「強さ」

2011年01月24日 21時23分14秒 | 徒然な日記
アドレスを掲載して以来,予想以上に多くの受講生の皆さんから相談が寄せられております。まぁ,そりゃ悩むでしょう。もっとも,悩み方というか,そういう部分が従来よりも少し変わってきたかな,という風に思います。

ゆとり教育で学力低下がどうのこうの,と世間ではよく言われますが,少なくとも私は,ポテンシャルの部分についてはそんなに変化はないものと思います。言うなれば,やはり勉強量は少なくなっているので(ガツガツやる人は減った),トレーニング不足という意味での学力低下は確かにあるだろうと思います。

学力に増して,そしてより重大な「低下」は,(精神的な)「強さ」,(自らの夢を実現させようとする)「意思の強さ」,であるように思います。ここが足りない!競争を否定する環境で,なくなっちゃったのかなぁ。

学校の先生に,家の人に,秀英のアドバイザーに,みんなに色々と言われ,それが自分の意思と合致しない人が多いようです。それに従うのも一つ。年長者のアドバイスは,自分で考えるより正しい場合が多い。しかし,内心,それでは不満だと思っている人もかなり多い。

なぜ,反論して説得しないのか?

なぜ,「どうしたらいいですか?」の前に,「自分はこうしようと考えている」を準備しないのか?

「意志あるとろこに道は通ず」と言われますが,裏を返せば,「意志なかりせば道は通ぜず」なわけです。自分はこうしたい,と思うことがあって,その現実的可能性があるならば,やってのけてやればいい。そういう強さも必要だと思います。もちろん,自分の意志を貫いたならば,それに見合う努力をすることが必要です。でないと,「口だけ」になってしまう。

確かなことは,道は自分で切り拓くものであり,18歳はもうそれを要求される年齢である,ということ。自分で決断をしなくてはいけないし,その決断には責任を負わねばいけない。それをわかっている人が,道を切り拓ける(合格して次のステージに進める)もんなんですよ~。

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2 コメント

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さすがです!! (オンバト)
2011-01-25 01:59:47
さすが先生です!!
やっぱり、言うことが染み渡ってきます!!


精神面については、ここに出てくる受験生よりはるかに弱いかもしれませんからいいませんが笑


沈んでた気持ちが浮上するきっかけにしたいです!!



ちなみに、就職については、テレビでインタビューに答えてる大学生よりかは遅くなりそうです笑
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Unknown ()
2011-01-25 21:16:43
そうか~,もう就活なのかー。早いなー。そりゃ,私も歳とるわけですなぁ。

オンバト君の場合は,ライセンス系なので,一般企業の就活とは同列に論じられないのでは??そっち関係の就活事情は詳しくないのですが,今後,需要は増えていく業界ですからねぇ。

オンバト君の場合は,採用側に悪い印象は持たれないはずなので,うまくいくのではないかと思います(笑)
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