映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4404-義経と知盛

2024年08月30日 | 30秒の心象風景

  みもすそ川公園に源義経と平知盛の像が向かい合っています。波上を飛ぶ義経像と碇の綱を体に巻き付け、その碇を持ち上げる姿の知盛像です。壇ノ浦の戦いには多くの伝承が残され、特に有名な話が、源義経の「八艘飛び(はっそうとび)」です。戦いの中で平氏の猛将・平教経(のりつね)が、義経を道連れにしようと義経の船に乗り移ります。このとき、義経は船から船へと飛び移り、八艘も彼方へ逃げ去ったという伝説です。一方、平知盛の碇を持ち上げる姿は、人形浄瑠璃として上演され、翌年すぐに歌舞伎でも上演された『義経千本桜』の「渡海屋の場・大物浦の場」で登場します。この舞台で演じられたのが、碇綱を巻きつけて海中へと身を投じる姿です。みもすそ川公園の像は、伝承と歌舞伎から作り上げられた対面場面になります。

 

 

30秒の心象風景28614・義経と知盛~みもすそ川公園~
https://youtu.be/PcmCZlIlvBY

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