広重の連作浮世絵を楽しむ方法が広がりました。web上には全ての作品のデジタルデータが公開されていて、それを鑑賞することで、連作を比較しながら楽しむことができます。自分の趣味を生かした動画編集の素材として取り上げることでも、絵を楽しむポイントが豊かになりました。気づいた点で特徴的なのは、登場する人物です。その土地ならではの風景は人がつくり出しているのです。また、それぞれの絵を紹介する文章を作成することも楽しみ方の奥行きに変化を与えてくれています。今回の絵につけた解説文は、「宿場はずれの小川でしょうか。岸を上る老人と天秤棒の荷を担ぐ男は手甲をつけています。旅人でしょうか。篭を背負い運ぶ少年と煙管をくわえて鍬を担ぐお百姓。その奥に赤ん坊を背負った女性がこちらに向かっているのが見えます。これも出会いとすれ違いの情景です。」人物を見るポイントの一つが「衣装」「持物」です。江戸時代の歴史文化の理解が深まります。
30秒の心象風景28608・八幡~広重の木曽海道六拾九次~
https://youtu.be/l_mBmsQQMWI