映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4449-記念碑

2024年10月14日 | 30秒の心象風景

 市川町内で文化財に指定されている建築物は多くありません。岩戸神社と笠形神社だけです。どちらも山奥の神社といえます。笠形神社への道は厳しく登山道を進む形になります。それに比べると岩戸神社は谷間の集落を奥に進み人家が途切れた先にあります。岩戸川下流の集落では村の鎮守様としてお祀りされているようです。一般の参拝客も訪れることも多いのでしょう、途中の集落内の道は狭いのですが、神社の境内周辺には駐車場も整備されています。風致に恵まれた場所ですが、湿潤な境内は建築物の劣化を進めるのかもしれません。新築記念と書かれた石碑には、明治44年とありました。既に100年以上経っています。この地に境内を定めたのは古く正中元年(1324年)で、本殿は、 寛保元年 (1741年) に建てられとあります。本殿に施された彫刻群が精緻で貴重なものであることが知られています。

 

 


30秒の心象風景28974・崩し字の記念碑~岩戸神社~
https://youtu.be/211AZqQrfDs


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4448-祭りを楽しむ

2024年10月13日 | 30秒の心象風景

 今年は良い天気で多くの人々が祭りを楽しんでいる様子が伝わります。長い歴史を持つ秋祭りも、時代の変化と共に、華やかさを増してきたように感じられます。屋台を追いかける人々が手にしているのはスマートフォンです。多くの人々が自分の関わっている地域の屋台の方に向けて、撮影を続けています。観客の目の前には、必ずスマートフォンがある、そんな状態です。今年は、多忙で休日までに仕事のめどが付かず、無理がたたったのか体調不良に見舞われ、ようやく近隣で行われる宵宮の集まりに参加したところです。そこで、短時間ですが、屋台を取り巻く群集に混ざって電飾の屋台を撮影することができました。人々の熱気に囲まれながら過ごした祭りの時間です。

 

30秒の心象風景28979・秋祭り宵宮~福崎駅前~
https://youtu.be/7oR9TOH_tZc


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4447-新しい種との出会い

2024年10月12日 | 30秒の心象風景

 ビデオ撮影を趣味にして、毎日撮影、毎日編集を続けて10年以上になりました。制作したビデオ作品も20000作を越えて、30000作に近づいてきています。そんなビデオ撮影で、途中からシリーズの被写体となったのが昆虫たちです。野草の撮影は初期から続けていましたが、その初期には花に来る昆虫は邪魔者だった気がします。ところが、いつ間にか昆虫の方に興味が移っていったようです。シリーズ撮影を続けている生きものとしては、野草、昆虫、野鳥、それ以外の動物などがありますが、最も出会う機会が多く、新たな種に出会うことも多いのが昆虫です。毎日、新しい種に出会うということが続く日もあるほどです。ハナアブもこれまでに、どれくらい出会ったか解らないほどですが、今回また、初めての種に出会えたのです。触角が長いのが特徴でした。

 

30秒の心象風景28969・ヨモギの花で~触角の長いハナアブ~
https://youtu.be/zT5L--zczgM


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4446-肉眼では気づかない

2024年10月11日 | 30秒の心象風景

 草むらの低い場所をシジミチョウが飛び回っていました。飛んでいる様子だけでは、どんな種なのかよくわかりません。今回も最も出会う機会が多いヤマトシジミかと思って撮影を続けたのですが、草むらの低いところにとまって潜んでいるところを望遠で撮影してみると、後翅に赤い色が見えます。もしやと思い突起が見えるかどうか撮影を続けていると、後翅に細長い突起があることが解りました。ツバメシジミです。肉眼では気づかないところでした。

 

 

30秒の心象風景28967・ひっそりと~ツバメシジミ~
https://youtu.be/RZOZLW6Zzdw


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4445-季節を感じる

2024年10月10日 | 30秒の心象風景

 野に出て野草を観察していると、季節が変わってきたのを感じます。猛暑の夏もようやく終わり、秋になったといえる過ごしやすさです。野外で鮮やかな色の花を目にすることができました。今回の野外撮影では、クサフジが印象的でした。その近くではチョウも飛んでいます。チョウの方はやや地味な色のセセリチョウです。しばらく観察を続けていると、クサフジの花にセセリチョウが取り付いたのです。口吻を伸ばして蜜を探っているようですが、うまくいかなかったのでしょう、すぐに飛び立って行きました。翅の紋様からイチモンジセセリかと思われます。

 


30秒の心象風景28964・クサフジに~セセリチョウ~
https://youtu.be/lEzDWaRBqI0


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4444-トンボの世界

2024年10月09日 | 30秒の心象風景

 昆虫は、地球上で最もその種が多く、大きさも様々で生活様式も多様な動物です。周りの環境に適応し、他の生きものとの関係をたもちながら、共に進化してきたことが知られています。そんな昆虫の中でもトンボというのは古いタイプの種になるようです。最も古く現れ、概ねその形を維持しながら現在まで生き続けているのです。幼虫時代は、水中で生活し、成虫になると大きな翅で飛び回り、空中生活をしています。日本では、秋になると赤とんぼが飛び始めるのですが、これもまた種類が多いのです。今回出会ったのは、顔の部分に黒い紋様があるマユタテアカネでした。メスは赤くないですが、オスの方は赤くなるようです。

 

 


30秒の心象風景28961・赤くない赤とんぼ~マユタテアカネ~
https://youtu.be/n-yjH-XLNP4


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4443-広重の木曽海道六拾九次

2024年10月08日 | 30秒の心象風景

  広重の木曽海道六拾九次として、連作絵画を楽しみました。渓斎英泉の作から始まり、途中から広重が加わるという特殊な制作環境だったようです。宿毎に作画担当が変わるということが続き、終わりに近づく頃には、広重が連続するようになっています。今回は広重の絵だけを順に見てきたのですが、広重の44作目は、69番の草津追分です。70の大津が最後になるので、広重の担当した絵は45作になります。70の内の45です。連作として見てくると色んな発見があります。広重の作品の中でも名作とよばれるものがあります。最も有名なのは、洗馬です。東海道五十三次に比べると、マイナーな地名が多いですが、その中で、広重は色んな表現を試したのだと思われます。最後に近い草津追分では、天井川を描いています。

 


30秒の心象風景28955・草津追分~広重の木曽海道六拾九次~
https://youtu.be/A2LP4lUWCfQ


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4442-クサフジ

2024年10月07日 | 30秒の心象風景

  定点観測のように訪れている場所があります。車道と鉄道の線路の間になる狭い空間ですが、いつも野草が生い茂っています。車道脇でもあるので、定期的に草刈りが行われているのですが、すぐにまた、草むらが復活しています。そんな場所にもきちんと季節にあった植物が花を咲かせていて、この近辺ではこの場所だけに見られる植物があります。それがクサフジです。最初に見かけたのは何年前になるか記憶は曖昧ですが、初めて出会ってからは、毎年見ることができます。それが数年続いています。藤のような印象を受ける花で、クサフジという名前に納得です。

 

 

30秒の心象風景28954・藤のような草~クサフジ~
https://youtu.be/MTFJ_1YLUkk


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4441-妄想の旅

2024年10月06日 | 30秒の心象風景

 地図と時刻表で、妄想の鉄道旅をするというテレビ番組があります。それと同じように、浮世絵で江戸時代の妄想旅を楽しんできました。広重の木曽海道六拾九次をもとに、江戸から京都への旅です。木曽海道六拾九次の作品は、渓斎英泉から始まり、途中から広重が加わる二人態勢で、後半は広重が中心になります。今回は広重の絵だけを旅したので、所々飛ばしながらの旅でした。67番の武佐まで来たのですが、広重の絵では41作目になります。絵画としての面白さはもちろんですが、江戸時代以前の歴史や文化までも見えてくる妄想の旅となりました。あとわずかで、その旅も終わりそうです。

 

 


30秒の心象風景28944・武佐~広重の木曽海道六拾九次~
https://youtu.be/_luUMh1SHFA


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4040-センダングサの仲間

2024年10月05日 | 30秒の心象風景

  秋になると大繁茂するのがセンダングサの仲間です。この名前よりも「ひっつき虫」の方が解りやすいかもしれません。果実が衣服にくっついてなかなかとれないで苦労する野草です。他にも「くっつき虫」と呼ばれる果実を実らせる野草がありますが、センダングサが一番やっかいな気がします。センダングサのセンダンとは栴檀の木のことのようです。解説では、葉の形が似ているところからつけられた名前とありました。分類上では何の関わりもなく、センダングサはキク科の野草です。センダングサには舌状花があって黄色い花弁をつけることが多いようですが、最近よく見かけるのは、白い花弁をつけるものと花弁の無い筒状花だけのものです。シロノセンダングサやコセンダングサとよばれるものです。そこに、ちょっと様子が異なるのがいます。アメリカセンダングサです。あとから加わった外来種ということでしょう。中井猛之進が命名したとありました。追加の情報として、それより前になるのでしょうか、牧野富太郎はセイタカタウコギと命名しているようです。アメリカセンダングサは頭花の周りの総苞が目立つのですが、その特徴はセンダングサよりもタウコギに似ています。セイタカタウコギのほうがよいような気もします。

30秒の心象風景28940・タウコギに似ている~アメリカセンダングサ~
https://youtu.be/BAPMAu8Tg9g


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