市川町内で文化財に指定されている建築物は多くありません。岩戸神社と笠形神社だけです。どちらも山奥の神社といえます。笠形神社への道は厳しく登山道を進む形になります。それに比べると岩戸神社は谷間の集落を奥に進み人家が途切れた先にあります。岩戸川下流の集落では村の鎮守様としてお祀りされているようです。一般の参拝客も訪れることも多いのでしょう、途中の集落内の道は狭いのですが、神社の境内周辺には駐車場も整備されています。風致に恵まれた場所ですが、湿潤な境内は建築物の劣化を進めるのかもしれません。新築記念と書かれた石碑には、明治44年とありました。既に100年以上経っています。この地に境内を定めたのは古く正中元年(1324年)で、本殿は、 寛保元年 (1741年) に建てられとあります。本殿に施された彫刻群が精緻で貴重なものであることが知られています。
30秒の心象風景28974・崩し字の記念碑~岩戸神社~
https://youtu.be/211AZqQrfDs