ねえボニー覚えてる?
N公園のこと
自然豊かで広くてほどほどに過疎状態で
お気に入りの場所だったね
周りに人がいない時には わずかな時間だけれど
リードを外したりもしてたね
本当につかの間の自由
少し離れて「ボニー おいでーー!」と呼ぶと
両手を広げたわたしに向かって走ってきたね
そして勢いあまってわたしをはじき飛ばしたね
遠くで見ている人が笑ってた
あなたは若く 力強かった
あの躍動感 しなやかさ
すばらしい走りが目に浮かぶ
あの走りで ボニーは超特急で走り抜けてしまったのかな
あまりにもあっけなくて気持ちがついていけないんだ
だからただ 今は「ありがとう」
あなたは永遠にわたしの娘です