せせらぎの散歩道

気ままにアート。時には旅行。
その時々、感じたことをしたためます。

あいちトリエンナーレ2019

2019年08月15日 | 催し

愛知県で、3年に一度開かれる現代アートの国際祭典
「あいちトレエンナーレ」に行ってきました。

今年で4回目のテーマは「情の時代」
情は情報の情であり、感情の情でもあります。

  

トリエンナーレのメイン会場「愛知県芸術文化センター」
地上12階、地下2階まであり、美術館は8階と12階にあります。

各地で集めた音楽バンドのTシャツで作られた
巨大な旗が
芸文センター地下一階から、お出迎え。
高さは五階くらいまでありました。(ピア・カミル作)


10階の愛知県美術館入り口に設置された巨大なモニュメント。
スマホの目が、時折動いていました。
今年のテーマである「情(報)の時代」を表現しているかのよう。
(エキソニモ作)

 

広い室内に、45体のピエロの人形が
いろいろなポーズで並べられている部屋。
ピエロの横に寝転んで、スマホで自撮りする人たちが
大勢いました。(ウーノ・ロンディゴーネ作) 

道端に落ちていたタバコの吸い殻や
チューインガムから採取したDNAを使って
人物を特定して見せるという、ヘザー・デューイ・ハグボーグの作品。
「ここまでできるのか」かという驚きと、不気味さを感じさせる作品で、
DNAの濫用社会へ警告を発しています。

中止になった「表現の不自由展・その後」のコーナー。
メイン会場の、奥の奥にありました。

公立施設などから撤去された作品など、20点ほどを展示。
「表現の自由」について考えてもらうという企画です。
しかし、従軍慰安婦を象徴する少女像などが
展示されるということで、開場前から脅迫メールなどが殺到。
そのうえ、政治家たちから検閲とも取られかねない
批判までされて、たった3日で中止されました。

私は見たかったのですが。((+_+))
気に入らないからといって、
脅迫などの暴力的な方法で
作品を封じ込める行為には賛成できないので。
まさに「表現の不自由」さを目の当たりにした事件です。


まだまだ続く、あいちトリエンナーレ。
メイン会場の芸術文化センターの他にも
名古屋市美術館や豊田市でも広く行われています。
10月14日まで