天智天皇がお食べになったという不老長寿の実が、収穫期を迎えています。
「不老長寿の果実」とも伝わる「ムベ」 京都 福知山で収穫期
「不老長寿の果実」とも伝わる「ムベ」が京都府福知山市で収穫期を迎えました。
福知山市夜久野町西垣地区の農園では、地域を活性化しようと有志が7年前からムベを育てています。
10センチほどに育った赤紫色の実の熟れ具合を確認しながら、1つ1つ丁寧にハサミで摘み取りカゴに入れていました。
「ムベ」はゼリー状の果肉とさっぱりとした甘みが特徴で、名前の由来は天智天皇が狩りに出かけた際に老夫婦から長寿の果物として差し出された実を食べ、「むべなるかな」と答えたことだとされています。
西垣地区の衣川秀正ムベ事業部長は「猛暑でムベにも大きな影響があり、生育にばらつきが出ています。しかし、甘みがとてものっているので、多くの皆さんに食べてもらいたいです」と話していました。
ムベの収穫は今月中旬まで行われ、収穫量はおよそ2000個を見込んでいるということです。
でした。
《郁子・ムベ》の俳句
通草(あけび)に似て小ぶり。赤紫色。裂けはしない。通草より甘い。
・郁子の門くぐりてつねのごと帰る 素 逝
・郁子の蔓引っぱり合うてちぎりけり 微苦笑
・島の子等火山灰(よな)汚れして郁子すする 利明
横田正知編「写真 俳句歳時記秋」現代教養文庫より
きぬ乃家 布tさんのコメントです。
《ムーベの恋人 (きぬ乃家布t)
ムベ。「ブーベの恋人」という映画がありましたな、クラウディア・カルデナーレ。玄宗皇帝の恋人は楊貴妃で、彼女が好んだ果物がライチ。不老長寿の伝承はなく、むしろ食べ過ぎると毒になるとか。美人を妻にすると体に毒‥‥短命だろ? 「ああ、俺は長命だ」なんて落語もありましたな。とは言え、ムベとライチ、美味しそうです。是非とも食べ比べをしてみたいもの。》