空(hanul 하늘)風(palam 바람)湖水(hosu 호수)2……青空を吹きぬける風が、湖水にさざ波をたてる。

私たちの暮らしは、美しい自然と共生をとりたい物です。そんな日々の暮らしで、感じたことを綴ります。

秋に入る

2024-08-08 05:41:15 | 日記

今年は、昨日が立秋でした。

伊藤美樹絵「春夏秋冬を楽しむ くらし歳時記」成美堂出版 より

金田一春彦「ことば歳時記」新潮文庫より 

【子規365日】■8月8

草花を描(えが)く日課や秋に入(い)     1902(M35)年

夏井いつき【子規365日】朝日文庫

 

《立秋》の俳句

日中はまだ暑いさかりであるが、朝夕の風にようやく秋が来たことが知られる。

・秋立つや何に驚く陰陽師(おんみょうし)     蕪 村

・今朝秋や見入る鏡に親の顔     鬼 城

・秋立つや川瀬にまじる風の音   蛇 笏

横田正知編「写真 俳句歳時記 秋」現代教養文庫 より

 

 

谷口 璽照さんのコメントです。

音読み・訓読み (谷口璽照)

 訓読みのほうが正しいのに、音読みのほうが通用している例は、地名でも人名でも少なくありません。大阪の泉北郡は「いづきた」、泉南郡も「いづなみ」が正しかったのですが、今は「せんぼく」「せんなん」と言い慣わしています。
 例えば、歌人の藤原定家を「さだいえ」ではなく「ていか」と音読みする類いは、「有職(ゆうそく)読み」(故実読み)です。この「有職」も物識りのことですから「有識」が正しいのですが、いつのまにか誤用が定着した例です。
 読みが変わると、意味が違ってきます。素振りの「そぶり」と「すぶり」、色紙も「しきし」と「いろがみ」では、全く意味が異なってきます。傘を「窄(すぼ)める」「窄(つぼ)める」も、微妙に意味が違います。細々も「ほそぼそ」と「こまごま」とでは、ニュアンスが異なってきます。
 重箱読みは、音読みと訓読みの組み合わせ。番組=バンぐみ、客間=キャクまの類い。湯桶読みは、訓読みと音読みの組み合わせ。夕刊=ゆうカン、古本=ふるホンの類い。
 節談説教も、そもそも「ふしだん」と読んでもらえません。「せつだん、せつだん」て、なんだか身を切られているようで具合が悪い。「ふしダン」と、上を訓に下を音で読む湯桶読みをします。
 昔の説教本では、同じ漢字でも「怠(なま)けず怠(おこた)らず」「主(ぬし)となり主(あるじ)となり」「抱(だ)いて抱(かか)えて」「凄(すご)さ凄(すさ)まじさ」、「何時(いつ)何時(なんどき)も」と、音読み・訓読みという日本語のテクニックが、てんこ盛りです。あるいは「生まれるまでの前世(ぜんせ)・前生(さきしょう)・前(まえ)の世(よ)が、過去」のように、前という字を「ぜん・さき・まえ」と読み違えています。和語と漢語の織り成す綾です。》

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音読み・訓読み (谷口璽照)
2024-08-08 09:33:13
 訓読みのほうが正しいのに、音読みのほうが通用している例は、地名でも人名でも少なくありません。大阪の泉北郡は「いづきた」、泉南郡も「いづなみ」が正しかったのですが、今は「せんぼく」「せんなん」と言い慣わしています。
 例えば、歌人の藤原定家を「さだいえ」ではなく「ていか」と音読みする類いは、「有職(ゆうそく)読み」(故実読み)です。この「有職」も物識りのことですから「有識」が正しいのですが、いつのまにか誤用が定着した例です。
 読みが変わると、意味が違ってきます。素振りの「そぶり」と「すぶり」、色紙も「しきし」と「いろがみ」では、全く意味が異なってきます。傘を「窄(すぼ)める」「窄(つぼ)める」も、微妙に意味が違います。細々も「ほそぼそ」と「こまごま」とでは、ニュアンスが異なってきます。
 重箱読みは、音読みと訓読みの組み合わせ。番組=バンぐみ、客間=キャクまの類い。湯桶読みは、訓読みと音読みの組み合わせ。夕刊=ゆうカン、古本=ふるホンの類い。
 節談説教も、そもそも「ふしだん」と読んでもらえません。「せつだん、せつだん」て、なんだか身を切られているようで具合が悪い。「ふしダン」と、上を訓に下を音で読む湯桶読みをします。
 昔の説教本では、同じ漢字でも「怠(なま)けず怠(おこた)らず」「主(ぬし)となり主(あるじ)となり」「抱(だ)いて抱(かか)えて」「凄(すご)さ凄(すさ)まじさ」、「何時(いつ)何時(なんどき)も」と、音読み・訓読みという日本語のテクニックが、てんこ盛りです。あるいは「生まれるまでの前世(ぜんせ)・前生(さきしょう)・前(まえ)の世(よ)が、過去」のように、前という字を「ぜん・さき・まえ」と読み違えています。和語と漢語の織り成す綾です。
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