小学生時代遠足の時におやつを持っていくことが、認められていました。
裕福でなかったので、おふくろさんも、お金を渡すのに苦労したのではと、今になって思い出します。
<コラム 筆洗>秋の遠足のシーズンだろう。小学校のときの遠足のおやつ代を思…
秋の遠足のシーズンだろう。小学校のときの遠足のおやつ代を思い出す人もいるか。今、思えば不思議な「制度」で持参できるおやつには金額の上限があった
▼何と何を買えば予算を超えないか、子どもは必死に考える。何を残して何をあきらめるか。算数の実地訓練の意味に加え、人生の決断まで教えていたのかも、とは大げさか
▼自分の時代の上限は300円だったと記憶するが、今は500円前後と聞く。この話は遠足の子どもたちを嘆かせることになるだろう。手ごろな価格で人気のお菓子「うまい棒」が10月出荷分から値上がりし、1本12円から15円になるそうだ
▼1979年発売から1本10円を守り続け、12円に値上がりしたのが2022年。そしてまた値上げ。2年半で5割高くなる。原料のコーンや人件費などの高騰が背景らしい。メーカーとしてもつらいところだろう
▼「うまい棒」に限らぬ。遠足のおやつの王様チョコレートやおせんべいも値上がり傾向にある。遠足のお弁当のコメにしても外食需要の高まりなどで価格は上がる
▼試しに300円分のおやつを考えてみたが、どうもうまくいかぬ。マーブルチョコレート1本で100円を大きく超える。「家に前からあったお菓子は持っていってもいいですか」。懐かしい質問を思い出す。子どもたちには算数に加え、物価と社会情勢を学ぶ遠足となるのだろう。
でした。
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