空(hanul 하늘)風(palam 바람)湖水(hosu 호수)2……青空を吹きぬける風が、湖水にさざ波をたてる。

私たちの暮らしは、美しい自然と共生をとりたい物です。そんな日々の暮らしで、感じたことを綴ります。

長い長いたたかい

2024-10-09 08:29:25 | 日記

やっと自由になりましたね。

お疲れ様でした。

<社説>検察が控訴断念 袴田さん「真の自由」に

 静岡県の強盗殺人事件で「再審無罪」となった袴田巌(はかまたいわお)さんに対し、検察当局は控訴を断念した。当然の判断だ。死刑が確定していた事件だが、静岡地裁は捜査当局による「三つの捏造(ねつぞう)」を指摘した。誤りがなぜ起きたのか精緻な検証が必要だ。
 
 袴田さんの姉、ひで子さんは「巌に真の自由を与えてください」と訴えていた。検察当局が「控訴断念」を表明したことで、その願いがようやくかなえられる。
 
 事件発生から58年での「無罪」確定は、あまりにも長すぎた。これは誤った捜査と裁判による、究極の人権侵害にほかならない。袴田さんに対する深い謝罪と反省が求められる。
 
 同地裁が指摘した捜査当局による「三つの捏造」は、袴田さんを犯人にでっち上げた、恥ずべき権力の乱用である。
 
 長時間にわたる自白の強要があり、検察官の自白調書も捏造とされた。袴田さんはずっと否認・無罪主張であり、虚偽自白であることは明白だった。
 
 事件から約1年2カ月後にみそタンクの中から見つかった「血痕の付いた5点の衣類」は、残るはずのない「赤み」が捏造の痕跡となった。「捜査機関による加工がされ、タンク内に隠匿された」とまで同地裁に認定された。
 
 衣類は袴田さんのものでなく、犯行時の着衣でもなかった。実家から発見されたズボンの端切れも捏造と認定された。
 
 死刑確定判決の中核的な根拠だった衣類の証拠が次々と排斥された以上、袴田さんを犯人とする証拠などもはや存在しない。つまり控訴しても「再審無罪」を覆すことが困難だと、検察当局はようやく悟ったのだろう。
 
 死刑事件であり、全証拠に神経を集中して向き合うべきだった。そもそも「疑わしきは被告人の利益に」の原則に従えば、もっと早く「無罪」を届けられたはずだ。
 
 今後、求められるのは冤罪(えんざい)を生んだ捜査や裁判の検証である。真摯(しんし)に取り組むべきは当然だ。
 
 同時に、誤った判断を生まない司法改革も必要である。刑事訴訟法の再審規定(再審法)の改正は待ったなしだ。超党派の国会議員や国民からの声も高まっている。早期の抜本改正を望みたい。
 
でした。
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