所得税と住民税が、減額されるとのこと。
しかし各企業に給料の明細に其の旨を明記させるとは、甚だ持って許しがたい。
もっとスマートに出来たはずだが。
AとかSとかには期待しなかったが、今度のKは期待しようと思った私のバカさ加減が今更ながら恨めしい。
封建制度の下で、武士が所領を保障されるかわりに…
所得税・住民税減税の実施など経済対策を盛り込んだ施政方針演説を衆院本会議で行う岸田文雄首相(手前左端)=国会内で2024年1月30日午後1時24分、
封建制度の下で、武士が所領を保障されるかわりに軍役などを提供する「ご恩と奉公」の主従関係が確立したのは、鎌倉時代とされる。1221年の承久の乱の際、北条政子が夫、源頼朝の恩を説き、御家人に結束を促した演説が代表的だ
▲これはどんな思惑だろうか。6月から実施される所得税など1人あたり4万円の定額減税を巡る話だ。減税額を給与明細に明記するよう、政府が企業などに義務づけていたことが物議をかもしている。同様の措置は過去の減税の際にもあったという。だが、対応する企業などの事務負担は少なくない
▲岸田文雄首相の説明を聞いて驚いた。「給与や賞与の支払時に減税の恩恵を国民に実感」してもらうためという。単なる前例踏襲ではなく、意図的な判断だ。ちなみに「恩恵」は、「めぐみ。なさけ」(広辞苑)の意。他者から与えるいつくしみのニュアンスが漂う
▲定額減税は物価高騰に直面する国民への支援策として、導入が決まった。当初は簡便で支給が早い給付金とする案もあったが、減税形式にこだわったのは首相だった
▲国民に恩を売るように減税を捉えているのであれば、期待する「奉公」は選挙での与党への投票だろうか。野党から「露骨な選挙対策」との批判が出るのも無理はない
▲それにしても、政治資金規制改革を巡る資金源や使い道の明記・公表への自民党の消極姿勢とは何と対照的なことか。恩着せがましい給与明細を見ても、首相に「ご恩」を感じる国民はきっと少ないはずである。
でした。
西 逈さんのコメントです。
《政治家丸儲け (西 逈)
「お上にも、お情けがある」、時代劇で聞く台詞です。「大岡越前」「水戸黄門」のようなストーリーに人気があるのは、現実はそうではないという裏返しでもある。「巣に通う ツバメ見て知れ 親の恩」、そして育んでくれた故郷への恩返というなら共感もできようが、政府への感謝は一向に湧いてはこない。住民の皆さんの暮らしを安らかにしたいと、それこそ自分の給料を半減して粉骨砕身励まねば、庶民の心には響かないであろう。政治家、丸儲けではね。》