相田みつをさんの書 9回目を御覧ください。
相田みつを「新版 いちずに一本道 いちずに一ッ事」角川文庫 より
【子規365日】■8月16日
親負(お)うて踊念仏(おどりねんぶつ)見に行(いか)ん 1894(M27)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
一遍上人が、空也上人の遺跡に建てた道場で、踊念仏を行う様子 「一遍上人絵伝」巻第7
【太鼓や鉦(かね)を打ち、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えながら踊ることで祈ります。空也上人(くうやしょうにん)が阿弥陀仏信仰と念仏を広めるためにはじめた踊念仏(おどりねんぶつ)を、時宗(じしゅう)開祖の一遍上人(いっぺんしょうにん)が人々に広く伝えました。この踊念仏が広まっていく中で、各地の文化と合わさることで風流化し、さまざまな形の念仏踊が生まれました。
仏教の教えと踊り、というと、なんともミスマッチな感じがします。実は仏教には、「信仰を得て、踊り上がって喜ぶ」ことを意味する“踊躍歓喜(ゆやくかんぎ)”という言葉があり、経典にも記されています。これを実践し始めたのが空也上人の“踊念仏”で、のちに念仏踊となって今に伝わっているのです。】
《踊念仏》の俳句を、見つけることができませんでした。
谷口 幸璽さんのコメントです。
《踊るポンポコリン? (谷口幸璽)
イスラム神秘主義・スーフィーに、くるくる回って踊る所作があります。感謝というよりは、神に近づくための心を集中させる行のようです。一遍さんには念仏によって必ず救われるんだという確信がありました、その嬉しさを踊りによって表現したのです。戦後「踊る宗教」と呼ばれた新興宗教がありました。その教祖がブラジルに行った時、空港で踊りだしたものだから、そこはサンバの国、周囲の人々が一緒になって踊り出し、新聞社が駆けつける騒動になったという記事が残っている。》