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このまま「右傾化」が進むとどうなるか?~「民族被曝」の顕在化

2012-12-20 20:41:44 | 原発反対派と推進派
このまま「右傾化」が進むとどうなるか?~「民族被曝」の顕在化

<「自民大勝」で調子づく右翼>

選挙で自民党政権が大勝した。小選挙区制という問題含みの選挙制度において実質支持率が低いとしても、極右やファシスト(ネトウヨを含む)は大喜びだろう。
そして、それに支えられた政権も調子に乗って、どんどん東アジア諸国へ強硬な姿勢を示すだろう。

恐らく、その過程で、慰安婦問題や南京虐殺を否定するような政治家・「草の根」両方の右翼からの口汚い罵り・差別表現が跋扈する。

<「アジア右翼」から「被曝右翼」へのしっぺ返し>

だが、ファシスト・右派・ナショナリストというのは日本だけに存在するものではない。当然、お相手の国々にも存在するだろう。罵倒すれば罵倒が、差別すれば差別が返ってくる。

ただ、このなじりあいにおいて、日本ファシストには決定的な弱点がある。
それは、福島原発事故による日本民族大多数の「被曝」だ。

「被曝民族」「遺伝子欠損人種」などと言われれば、日本ファシストは言い争いでは「一発で負け」である。それは、「神の国」だとか国力・経済力の優劣だとかいう、信仰レベルや社会的なレベルでは巻き返しできないくらい、現代世界を根底的に規定する(=「中立」・「自然な」ものとさえ思われている)自然科学的観点に根を持つ強固な(≠露骨な)優生思想による攻撃だからだ。

<差別における「喧騒」と「静けさ」>

もちろん、そういった口汚い攻撃をする者は全体で大多数でないだろうし、批判もされるだろう。だが、社会・文化的要因に基づいた人種・民族差別とそれは異なり、表立って攻撃しない人々にも、日本人が大多数被曝したことは深く刻まれる。文化的・社会的要因よりも、放射能とそれによる被曝の影響が遥かに永く続くことは広く知られているからである。

そして、それが目立った攻撃という形だけでなく、徐々に目立たない形での差別・不利益として日本民族を覆う。

 差別とはそんなものだ。差別された階層や民族・出身地の人々は、毎日のように物理的な危機に晒されなくとも、教育や就職の機会で陰に陽に差別され、それによって経済的・文化的資源から(程度の濃淡はあれど)排除されることで、更に世代を超えて機会の欠如は温存され、差別は再生産される。事実、日本製品の輸入を禁止したり敬遠したりする国は多数ある。

<戦争と差別に巻き込まれ拡大・深化する「民族被曝」>

 戦争では好戦的な者がその他大勢を巻き込む、ということは一般によく言われる。
 しかし、戦争だけでなく、それ以前の対立関係、それも激しく表現されるものだけでなく、静かな場合における対立関係も、大勢を巻き込み、差別とそれによる不利益をもたらすのだ。

 今、日本のファシストが好戦的に対立関係に突っ走れば突っ走るほど、日本民族は「被曝民族」として際立たされるだろう。対立する相手が「急所」を狙ってくるのはある種当然のことだ。

国際的に活動する人間にとっても差別を実感することが増えるだろうし、産業的に差別を受けて国内雇用がますます衰退することもある。

そして、差別的扱いを受ける者には、いつも皆が「忌み嫌うもの」が押し付けられる。

 「被曝民族」、あるいは被曝を容認して受け入れる人々には、核廃棄物は「おあつらえ向き」だろう。「」を一定の被差別身分の人々に固定化した労働にさせたように、日本民族、日本社会全体に「核の後始末」産業・雇用が固定的に押し付けられる。

 そんな事態が日本ファシストによる他国民族差別のしっぺ返し的に進行しつつある。

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