交雑のスミレを求めて 2012.04.28

 

　　　≪ 今年こそは あのスミレに出会いたい ≫

 

　　　そんな願いがかなう日が

　　　ついにやってきました。

 

  

　昨年も オクタマスミレを探して歩きましたが、見つけることはできませんでした。

　３年ほどで消えてしまう 交雑種のこと

　もうここにはないのかもと、あきらめかけていたところへ、衝撃的なお知らせが入りました。

 

　すぐにでも飛んでいきたいのは山々でしたが、あいにく 都合をつけることができず

　別の予定が入っていた この日、夫を拝み倒して 出かけることとなりました。

　はじめましての fu-co さんと 駅で待ち合わせ、あれこれ話しながら登っていくと

　

　　　　　まずは、フモトスミレが顔を見せてくれました。

　　　　

 

　　　　　　　　マキノスミレも咲き始めています。

　　　　　 

　

　　　　　　　　　　綺麗なマキノさん 　可愛くもあります

　　　　　　　　 

 

 

　　　　　　　　　可愛いといえば、この トウゴクサバノオも

　　　　　　　

 

　　　　　そして、ナガバノスミレサイシン（長葉の菫細辛）も

　　　　　　　　

 

　「水も滴る」という形容詞は、お花たちには 似つかわしくない気もしますが

　なんとも魅力的な お姿でした。

　　　（ fu-co さんのところには 素晴らしい写真が載っていますので、ぜひご覧ください ） 

 

 

　　　　　山肌には 淡い緑色が目立つようになりました。

　　　　

 

　色の濃いエイザンスミレ（叡山菫）や

　

　

　　　　　アケボノスミレも 数多く 咲いていました。

　　　　　　

　　

　　
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　　さてさて、前置きばかりが長くなってしまいました。

　　この数日間、ワクワクドキドキと興奮しながら過ごしていたわけですが

 

　　　　　ついに、そのスミレに出会う瞬間が　　やってきました。

　　　　


　　　　　これこれ 夢にまでみた あのギザギザの葉っぱです。

　　　　
　

 

　エイザンスミレとヒナスミレ（雛菫）の交雑なら、オクタマスミレ（奥多摩菫）

　エイザンスミレとマキノスミレなら、カワギシスミレ（川岸菫）ということになります。

 

　周りを見ると、今はマキノスミレがたくさん咲いていますが、ヒナスミレの葉もあり

 

　　　　

　　　　　　　　　　　　




　すでに オクタマスミレを見ている fu-co さんは、カワギシではないかという お見立てでした。

　花は確かに ヒナスミレより マキノスミレに近いような気もしますが（ 全く自信なし ）

　交雑初心者の私は、「カワギシスミレらしい」ということにして、もう少し勉強しましょう。

 

　　　　　そして、ワクワクはもうひとつ

　　　　　ミドリミツモリスミレ（緑三ツ森菫）も見ることができました。

　　　　


　

　フモトスミレとマキノスミレの交雑の ミドリミツモリスミレは

　葉は両者の中間で、花色が濃く、側弁の基部に毛があるという、わかりやすい特徴です。

 

　　　　　　こちらは、葉はマキノスミレ、でも側弁は有毛です。

　　　　　

 

 

　一日に二つも初見の交雑種に会えたことで、気分の高揚はとどまるところを知らず

　下山途中は会話もいっそう弾みましたが

　スミレのみならず お花に対する fu-co さんの思い入れや知識は 非常に深くて

　いつも詰めの甘い私には、感心させられることばかりでした。

 

　もう一箇所 気になるところへ行くという 彼女と 駅で別れ、一足先に帰宅しましたが

　情報をくださった Hg さんに、一緒に歩いてくださった fu-co さんに

　そして、いつもに増して 長時間待たせてしまった夫にも、感謝感謝の一日となりました。