那須・姥ヶ平の紅葉 2009.10.04

 

　

　　　かねてから 見たいと思っていた 姥ヶ平の紅葉です。

　　　天気予報に二転三転したあげく

　　　一日だけの マークに 三斗小屋温泉を断念し

　　　日帰りで強行することになりました。

 

 

　行楽シーズンともなれば、那須街道の渋滞は必至です。

　早立ちをしてロープウェー駐車場に着いたのが、午前６時過ぎ

　ところが、３箇所ある広い駐車場はすでに満杯で、路肩駐車の列が延びている有様

　驚きながらも、私たちも何とか止めて 出発します。

 

　　　　

 

 

　　　　　峠の茶屋から 峰の茶屋跡へ向かって 登り始めるとまもなく

　　　　　全山見事に紅葉した朝日岳が見えてきました。

 

　快晴を期待して出かけてきましたが、東北道や那須街道では厚い雲から小雨もパラパラ

　お天気の回復は遅れているようで、左手の茶臼岳はガスに覆われています。

 

　　　　　　朝日岳 南東斜面の紅葉は、まさに見頃でした。

　　　　

 

　稜線に、峰の茶屋跡の避難小屋が見えてきました。

　

　　　　　　　　　右手には朝日岳の厳しい顔

 

 

 

 

 

 

 

　登山道の傍らには、エゾリンドウが咲いていました。 

　登山口から５０分 （ 観光客時間と思われます ）

　避難小屋に着くころには 青空は消え、すっかり ガスに覆われてしまいました。

 

 

　　予定では

　　ここから茶臼岳へ登るつもりでいましたが

　　天候が回復してからにしましょうと

　　先に牛ヶ首へ向かいます。

 

　　下から冷たい風が吹き上げる 巻き道を進むと　

　無限地獄と呼ばれる 火山ガスが噴き出す場所があり、そばにある岩を触ってみると 暖かです。

　立ち止まらないように、やや急ぎ足になって通り過ぎました。

　牛ヶ首分岐からは、右手に、姥ヶ平へ 下っていきます。

　

 

　　下るにつれてガスがとれ、眼下には錦の絨毯が。

　　なんて見事な、なんて美しい・・・

　　そしてなんて・・・ 大勢の人

　

 

　朝５時には いっぱいだったという 駐車場

　歩き出した頃には すでに動いていたロープウェー

　たった一日の晴れ予報で、まさに見頃の休日となれば、混雑するのも当然でしょうか。

 

　　　　

 

　　　　　姥ヶ平へ下る道は、さながら紅葉の海を泳ぐよう

　　　　　ガスに浮かぶ赤や黄色や橙です。

 

　茶臼岳の無間地獄を正面に望むという 姥ヶ平では、残念ながらガスガスで

　眺望を期待して待つ人たちで いっぱいでした。 

　ひょうたん池まで行ってみると、ここでも、池に映る紅葉と茶臼岳をねらって

　カメラマンが陣取りしています。

　　　　

 

　　　　　こんな日は、忍耐あるのみですね。

　　　　

 

　　　　　そして姥ヶ平へ戻る途中でも、時折の日射しに映える紅葉です。

　　　　

 

　　　　　一瞬ガスが流れると 紅葉の先に茶臼岳が姿を現し、またすぐに消えてしまいます。

　　　　

 

　今日はずっとこんな一日なのでしょう。あきらめて、牛ヶ首へ戻ることにします。

　２０分の登りで 牛ヶ首へ。眼下には 先ほどまでいた紅葉エリア

 

　

　　　　　　　　　山頂が少しだけ見えてきました。

　

 

 

 

 

 

 

　眺望は期待できず、きっと寒いから・・・と

　山頂へも日の出平へも行かずに、今朝通ってきた巻き道で 帰ることにします。

 

 

 

　　この道には熊の好物だという

　　ガンコウランが黒い実をつけていて

　　食べてみたらさっぱり系で、まあまあの味でした。

 

 

　峰の茶屋跡を通り

　左手に朝日岳の紅葉を見ながら下ります。

 

　しばらく下って振り返ると、山頂が見えています。

　あら～　残念！ 判断を誤ったようでした。

 

　前回も山頂では真っ白だったので

　もう一度トライしなくてはなりません。

　できたらこんな紅葉の平日がいいけれど・・・

 

　　　　　そして、峠の茶屋の駐車場に戻ると

　　　　　素晴らしい 紅葉の山肌が

　　　　

 

　　　　　この青空がもう少し早く欲しかった・・・。

 

　夏の奥穂高岳と同様　日射しと眺望に一喜一憂したけれど

　皇太子様お墨付きの 那須の紅葉は、今まで見た中でも 格段に見事なものでした。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エゾリンドウ／シラタマノキ／ガンコウラン