石砂山 588m 2009.04.06

 

 

　　　４月になったとたん なにやら忙しく

　　　今週は山はお休み・・・と思っていましたが

　　　ポカポカ陽気と青空の魅力に抗えず

　　　少しだけ歩こうと

　　　Ｎさんと出かけてきました。

 

　

　今日は、【春の女神】と称される 神奈川県の天然記念物 【ギフチョウ】を見に

　藤野町の篠原から 東海自然歩道を歩き、石砂山山頂まで往復します。

　今日も 一昨年のように 出会えるといいのですが・・・。

 

　車をとめて歩きだすと、畑で農作業中のお母さんが

　「今朝そのあたりを飛んでたから、今日はきっと たくさん見られるよ」と、声をかけてくれます。

 

　あたりには、ムラサキケマン、カキドオシ、ノジスミレ、タチツボスミレ、オカスミレが咲き

　エイザンスミレ（左下）や マルバスミレ（右下）も お出迎えです。

 

　

 

　数人のカメラマンが

　民家のミツバツツジや桜にカメラを向けて、ギフチョウを待ち構えていました。

　吸蜜している瞬間を狙うとかで、地面に降りた写真はいらないのだそうです。

 

 

　登山道には、ナガバノスミレサイシン（左上）

　シュンラン（中）、ミミガタテンナンショウ（右）などが咲いています。

 

　ツツジやカエデが ようやく芽吹きだした山道を、お花を探しながら のんびり歩いていると

　ひらひらと舞う ギフチョウが 何度か見られました。

 

　残り ３００ｍとなったところで 突然急登となり

 

　

　　あっけなく 山頂に着きました。

　

 

　山頂からは、道志みちをはさんで丹沢北部が見えています。

　そして ギフチョウが、盛んに飛び回っていました。

　その数 ２匹から５匹

　時折スミレを吸蜜したり 地面で羽を休めたりしますが

　すぐにまた飛び立ってしまうので、皆カメラを抱えたまま落ち着きません。

 

　

 

　コンデジで精一杯の望遠、しかも かなりトリミングしています。

 

　

 

　下の個体は、羽が傷んでいて 色も少し違います。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カメラ目線？に見えるんですけど・・・

 

　雲が広がり 日射しがなくなると、ギフチョウは どこかに隠れてしまいました。

　蝶も気になるけれど、ここにはアカネスミレが咲いていたはず・・　

 

　

　あたりを見まわしてみると

　ピンクのセンボンヤリ（左上）と、アカネスミレ（右上）が咲いていました。

 

　

　キランソウ（左上）や ヒトリシズカ（右上）は、まだ咲き始めです。

 

　伏馬田方面へも行ってみると

 

　

 

　こちらにも、タチツボスミレ、アカフタチツボスミレがたくさん咲いていて

　冬を越して 羽の傷んだ ヒオドシチョウが盛んに飛んでいました。

 

　のんびり日向ぼっこを楽しんだので、帰ることにしましょう。

　ギフチョウが卵を産み付けるという カントウカンアオイの葉っぱを観察したり

　行きには気づかなかったヤマルリソウを撮ったりして　登山口まで戻ってくると

　朝のカメラマンが まだ頑張っています。

 

　成果を聞くと、朝一回来ただけということでしたが、なにやら楽しそうにお仲間と談笑しています。

　こんな時間の過ごし方も、案外いいかもしれませんね。

 

 

　　　そして、今日の思いがけない収穫　　　

　　　アマナがたくさん咲いてしました。

 

　　　　　篠原ー石砂山（往復）　　　　　

　　　　　標準 ＣＴは 往復で１時間５０分です。

 

 　　　2007.04.08 の　石砂山とギフチョウ