三 坪 の 庭
むすめに与ふ
倖せ何とひと問はゞ
むすめはなにと答ふらん
珠になれとはいのらねど
あくたとなるな町なかの
よしや三坪の庭とても
たのしみもてば草々に
人生植えるものは多かり
昭和三六年夏 或る雨の夜 軽井沢にて
青梅の吉川記念館でこの書を初めて見て
父親としての愛情の深さに感激しました。
葡萄の木二本と柿の木のある庭を父から遺されたとき、
ちょっと油断すると草はすぐ1メートル以上になり、
取るのに難儀し、葡萄はつるが棚から伸びて地についていました。
どしたものか迷う間もなく、この畑を生かそうと
日曜日には畑仕事をしてきました。
とれたての野菜はとても美味しいです。
土のにおいのする、熟す直前がどんなに美味しいか
野菜作りや果物作りをして初めて知りました。
沢山の楽しみをありがとう
本当の味を知ることができて父や母に感謝しています。
今日は母の命日です。