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人生の最終章 安らかに…国内に40人しかいない『老人看護専門看護師』

2012-06-18 07:27:38 | 香川の介護&医療の現状

世界にも例のないスピードで超高齢社会を迎えた日本。これに伴い医療現場では、高齢者を専門に看護する人材が欠かせなくなっている。神戸海星病院(神戸市灘区)の西山みどり看護師長(44)は、国内に約40人しかいない日本看護協会認定の「老人看護専門看護師」だ。患者が安らかに老い、尊厳ある最期を迎えられるよう心を砕いている。 「体調はどうですか」などと、入院患者に話しかける西山みどりさん(神戸海星病院で)=枡田直也撮影  

老年看護に関心
  〈老人看護専門看護師となったのは、病棟で数多くの老若男女の患者と接してきた経験が 背景にある〉  

最初に勤務した病院ではけがなどによる急性期の患者を受け持ち、「治す」ことだけを考えていました。でも、海星病院では必ずしも「治す」ことだけが目標ではなく、家族の介護を受けられなかったり、身寄りがなかったりするお年寄りの患者さんがいました。  

どんな人も年齢とともに体の機能は衰え、終わりを迎えることは避けられません。では、より良い最期を迎えるために何か出来ることはないか。老年看護に関心を持つようになっていきました。


充実した形で
  〈しかし、老年看護とは何か、分からなかった。自問自答が続いた〉

専門看護師を目指して入学した兵庫県立大大学院では、「99%無理だが、1%の可能性で成功する治療法があればどうするか」といったテーマで討論する機会がありました。  

小児看護専攻の方は、「少しでも望みがあれば、そちらを取る」と。私は、残された時間の少ない患者さんには、望みの薄い治療より、充実した形で最期を迎えてもらう方が大切だと考えました。  

どちらかが正しいという話ではありませんが、私にとって、子どもや成人の看護とは異なる、より死を意識した老年看護の特性を、見つめ直すきっかけになりました。


別の視点で治療
  〈お年寄りと接して、治療方法も一様ではないと分かってきた〉  

胆のうがんがリンパ節に転移し、「足が重い、だるい」といつも苦しそうな80歳代の女性がいました。  

足をさすったり、お風呂に入れたりしても効果がありません。でも、リハビリ用のエアマッサージ機で症状が和らいだのです。いつも眉間にしわを寄せていた女性が、穏やかな表情で寝入っていました。  

亡くなったのはその1週間後でしたが、「歩けるように」というリハビリ本来の目的ではなくても、症状を緩和するという別の視点に立てば、やれることはたくさんあるのだと実感しました。


要望 聞き入れる
  〈病院のスタッフとともに看護に取り組み、時には一歩引いて助言もする立場だ〉  

患者さんが食べ物をのみこむことができなくなれば、現場のスタッフはほとんどの場合、胃に直接栄養を送る「胃ろう」などの手段を考えます。生命維持に必要で、状態を少しでも良くしようと考えれば、当然です。しかし、「患者さんにはおいしいものを食べる楽しみも要る」という視点に立てば、どうでしょうか。その処置が患者さんの生活にどんな利益と不利益をもたらすのか。患者や家族から要望をきちんと聞き入れなくてはいけません。


家族で話し合う
 〈患者だけでなく、家族のケアも必要だと考えている〉  

認知症の妻を10年近く看病した、70歳代の男性の話です。入退院を繰り返した妻について、「穏やかに逝ってくれたらと、そればかり考えます」「覚悟はできています」と話していました。  でも、いざ奥さんが危うくなった時、ご主人は「明日から何を支えに生きていけばいいのか」と泣き崩れたのです。この喪失感にどう寄り添えばいいのか。ふさわしい言葉が見つかりませんでした。  

「死」を考えることは家庭内ではタブー視されがちです。しかし、どんな最期を迎えたいのかを話し合うことは大切です。「家族で話しましたか」と、患者や家族に近い立場で、問いかけるようにしています。(聞き手 冨山優介) (2012年6月17日 読売新聞)


この記事で…

要望も聞き入れ家族とのケアも最低限必要では…

代替医療の在り方も見直されている今日!

この論文を書かれた当時国立病院勤務の婦長様の後も
結果など学会で発表されています。

  ★代替医療の必要性

患者家族も望む介護&医療を…
全国で『老人看護専門看護師』が40人とは…少ない数字!


『菜園療法』にも講師として…



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