ゲストは神職の北島建孝さん
俳句の世界では雷は夏、稲妻は秋の季語
どう詠み分けるかがポイント
雷は、はたた神、いかづち、稲妻は いなつるびなど別名が多い
日本の神話ではどう語られてきたのか、北島さんに伺う
稲妻のゆたかに異類交合譚 夏井いつき
似て非なる季語たち
【季語の成分】 視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚・連想力
入選九句
名を知らぬ骨まで響むはたた神 谷口詠美
千頭の蝶の標本ひがみなり あるきしちはる
雷へ北進匍匐(ほふく)めく車列 能瀬京子 二席
雷に元寇(げんこう)の海騒ぎをり 迎 原夫
稲妻を交ぜてタロットカード引く 木村摩耶
安南を稲妻と千の鼠と まどん 一席
落雷し雨粒がざらざら臭う 川口誠司 三席
その日より瞼に二つ雷を飼ふ 剣持すな恵
稲妻を吸ひこんでより波ふとし 中原久遠
夏井いつきの季語道場
雷鳴りて空を見つめる眞鯉かな 建孝
雷鳴の空へ眞鯉は口を開く
神格化された季語の主な成分は連想力!