Intersecting Voice Cafe

サイエンスカフェを中心に,
ライフスタイル雑談ブログ
by hamarie_february

電子工学って...

2006-10-15 13:41:15 | サイカフェ神戸

昨日はサイエンスカフェNo.25「ナノテクノロジーと電子の世界」に参加してきました.

正式なまとめは後日アップされると思いますのでここでは超雑談を(←今更書かなくてもいいですね^^;;)(実はほぼ書けていたエントリーが消えてしまい,必然と簡略化モードに.言葉足らずがありましたら申し訳ありません...)

 

今回のお話は学問分野で言うと電子工学でした.電子工学って,「宇宙」,「生命」,「遺伝子」,「環境」,「原子力」などに比べると,どうも一般の者(ワタシ)にとっては,イメージが薄い分野です.イメージが薄いというのは,ちょっと暴言が入りますが,「勝手にやっててください」というカンジでした

ひととおり歴史的流れを説明してもらって,その理論の発展や技術革新に貢献してきた科学者たちは超有名な方々ばかりだと知ったので,ふーん,すごいなーとは思ったのですが,まだまだ「勝手にやっててください」感はぬぐえませんでした.

しかし,その後,ゲストスピーカーの小川さん(神戸大工学部)と参加者のお一人(半導体の元エンジニアで定年退職者の方)とのやり取りを受けて,遅まきながら少々考えさせられました.

小川さんの話によると「学生に人気がなくて困っている」とのことでした.先ほどググってみますと,たしかに「東大で電子工学の人気が急落中」という記事など関連記事が多数ヒットしました.無知なことで申し訳ありませんm(_ _)m

http://www.kyoto-u.com/lounge/katsura/html/200606/06060002.html

 

たとえば上の記事にあるように,ワタシには「電気電子は過去一貫して超人気、超難関のコース」だという認識があり,「勝手にやっててください」も,まぁ任せておけば大丈夫なのでは?という暗黙に基づいていたのだと思います(自己分析結果...)

 

しかし,今回の話によると,電子工学は,ロボットやコンピュータなど人類の生活になくてはならないベースとなっているのですが,その分野の後継者が育たないというのです.超たいへんじゃないですか!?

ちなみに,10月8日に行われた分光学=光とナノテクでも,エレクトロニクス=電子工学の発展が基礎となって,可能になってきた技術だという話があったようです.

半導体の元エンジニアの方からの問いかけは,「どこまでが電子屋の仕事かがわからなくなっているからなのでは」というものでした.つまり,巨大プロジェクトの一部となってしまい,エンジニアは電子屋か物性屋かシステム屋かわからなくなっていると...アイデンティティの喪失でしょうか...

(んと,余計な疑問で恐縮ですが,常々感じていたことなのですが,○○屋という言い方をよく理系の方はされますよね~.これを用いる心境というのは,どういったものなのでしょうか?)

それに対して小川さんが強調されたのは,一つに長じて,なおかつその巨大プロジェクトの全体を大雑把にでも把握する能力を備えることが大切なのだということでしたが,それは人智を超えるのでは?そういった高度な能力を要求しすぎるのでは?というのが,再び元エンジニアの方のご意見でした.

 うーん...どうなんでしょう.一般の者(ワタシ)としては,エンジニアの方々には人智を超えて頑張っていただきたいんですが...「使い捨て」なんて言葉も前出の記事にはありますので,それほど穏やかな話ではないかもしれません ^^;;;

ところで,その元エンジニアの方は,「今日までに小川先生の論文を読んできましたが」とおっしゃっておられました.すごいなーえらいなーと感心しきり...ワタシなんて,何の予習もせずに参加しておりました.

...とりあえず,反省してます

ブログランキング・にほんブログ村へ


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (complex_cat)
2006-10-16 22:02:12
 分野が進んで「普通の頭の良い」レベルでは,やれることがほとんどないような分野になってしまったということなのでしょうか。新薬開発などの分野でも,私から見るとものすごく切れる優秀な人たちが十把一絡げの扱いです。



 かつての物作りの中心であった,電子工学の前の機械工学など,もはや化石の下の方の層になって埋もれております。光学読み取りなども,原始的なCDのレベルでは,機械制御で読み取りをやっていましたが,今どきDVDなどは,機械的な動作では読み取りを制御しておりません。機械屋は徐々にやることがなくなります。こういう話がいろいろな分野で進行します。



 ○○屋というのは,その分野には精通しているという専門家としての矜持と,それ以外の分野は,根幹的な知識を持たないし,責任ももてない,知ったこっちゃ無い人間であるというエクスキューズの両面があると思います。



以上,門外の生態屋の勝手なほざきです。
返信する
Unknown (hamarie_february)
2006-10-17 23:31:04
complex_catさん.コメントありがとうございました!

私も詳しくはよくわからないのですが,やはり停滞期なのでしょうか.理論や技術革新(ブレイクスルー)があれば,事態は一変するのかもしれませんね.



私としてはドラエもんの世界に早く近づいてほしいんですけど...近づいたら,また「もっともっと」ってなるんだろうか...大変だなぁ.



それから,○○屋の心境についてよくわかりました.何にせよ,一つに長じていないと言えないようですね
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。