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心のままに・・・

実体験をもとに小説仕立てでお話を書いています。
時々ひとりごとも…

約束の行方・・・vol.37

2013-03-25 09:53:26 | 約束の行方


外まわりの仕事に出ず座っていると余計に眠気が襲ってくる


昼までの間、部屋の中には課長と主任と私だけ


居眠りするわけにはいかない・・・けれど眠くて仕方がない


眠気覚ましにブラックコーヒーをがぶ飲みするとなんだか胃が痛くなってきた


“ああ・・・サイアクや・・・”小さくひとり言を言いながら必死で午前中を過ごし


お昼に戻ってきたアサコ先輩に声をかけた


私はとにかくアサコ先輩に聞いてもらいたくて近場の店へ連れ出した


近所の定食屋さん・・・


ここは、多少大きな声で話しても自分たちの話など聞く人もいないほどにぎわっている


お昼のTV番組に大笑いするか、スポーツ新聞に没頭するかどちらかのオジサマが来るような店で


味は太鼓判だが、女子一人では入りにくい雰囲気だ


アサコ先輩は黙って私の話を聞き終わると“ううううん・・・”と腕組みをして難しい顔で考え込んだ


私もしばらく黙っていると 「で? 絵里ちゃんはどうするつもりなの?」


「あの・・・どうしたらいいのかわからなくて・・・アサコ先輩ならどうするのかな?と思いまして」


「あ~そうか・・・私だったら・・・・そうね、私ならそっとしておくわ


とにかく今、何を言ってもどうしようもないでしょう~?


話を聞いてあげて彼が楽になるなら聞いてあげればいいけれど 


突然失ったものを取り戻すことは出来ないわ


もちろんまだ心の中は整理できないでしょうし・・・ね


しばらくそっとしておくしかないんじゃないかしら? ごめん・・・


さすがに、私もこんな経験したことないから


はっきり言ってどうしたらいいかわからないわ・・・」


先輩でもお手上げなんだな・・・私は、「すみませんへんなこと相談して」


とだけ言って食べ残しの魚を突っついた




その日は、さすがに自分がひどい顔をしていることや2泊もするのは躊躇われ帰ることにした








そのまま、しばらくの間 啓太のところへ行く事が出来ない程多忙な日々が続いた


週末には総一郎から誘いの電話が入り、京都で会った日以来久々のデートとなった


私の態度に何かを感じたのか総一郎が何気なく


「絵里ちゃん・・・・?最近なにかあった?気のせいか元気がないようだけど・・・」


鋭い質問だった 私は話そうかどうしようか迷った


結局あの日啓太の横にいたことは確かだが、肌を重ねたわけではなかった


啓太は泣いて話すだけで、私を求めてはこなかった・・・


別に悪いことをしたわけではないので、正直に話すことにした


「総一郎さん・・・実は先日啓太に会いました」


「えっ? どうして? 偶然会ったの?」


「いいえ・・・会いに行きました」


「・・・・? 何か理由があるね?」


「はい・・・実は、啓太の親友が亡くなったんです。先日の飛行機の事故で・・・」


「え・・それ、本当? で、啓太はどうしてた?」


「はい、すごく落ち込んでいて 食事もほとんどしていないようで痩せていて


そのなくなった彼って、妹の真理子ちゃんの彼氏だった人で・・・


私、真理子ちゃんには会ってないんですけど


きっと真理子ちゃんの落ち込みはそれ以上かと・・・・」


「そうか・・・それは、そのなんと言っていいのか、大変だったんだね啓太も」


私の心は複雑な思いでいっぱいだった。 総一郎はどう思っただろう? 


いい気はしないだろうが、かといって 頭ごなしにとやかく言うような人ではない


「啓太は絵里子ちゃんが来てくれてきっと嬉しかっただろうな ちょっと妬くけどそんな理由じゃ仕方ないね


何が、今日の絵里ちゃんの顔を暗くさせているのかがわからなかったんだが


そう言うことなら・・・うん、わかったよ とにかく今夜は美味しいものを食べよう


今はオレとの時間を楽しんでほしい オレもさ・・・なんて言うか、


絵里ちゃんの前では大人のふりしているけど決して心の中は穏やかではないんだぜ、


いつまでも悲しい顔をされてちゃ なんだか辛いよ」


やっぱりこの人は大人だ・・・自分に無理をしてでもこんな風に接してくれる正直な人だ





私は、啓太の事はしばらくそっとしておこう 


近いうち会いに行ったら、目の前のこの人を裏切ってしまうかもしれない


今の私には 正直自信がなかった、もし啓太に求められたら・・・・


雰囲気にまかせて肌を重ねてしまうに違いない、


あの日そうなってもいいと思った悪い私がいたのだから・・・











約束の行方・・・vol.36

2013-03-24 19:40:44 | 約束の行方


啓太の顔は、みるみるうちに崩れて 泣き顔になった


「エリー・・・エリー・・・・亮介が・・・亮介が・・・」


私は、啓太の身体を抱きかかえながら背中に手を回し子供をあやすようにトントンと叩きながら


「啓太・・・? 大丈夫・・?」 かろうじてそんな風な言葉をかけたような気がする


しばらくそっと啓太の身体を受け止めながら


「啓太・・・ごめんな私、なんも知らんかったわ・・・亮介くんのこと・・・」


と、ひとり言のようにつぶやいた


啓太は頭を横に振り 「いいよ・・・そんなのエリーは知らなくて仕方ないよ・・・」


と、言いながらがむしゃらに抱きついて来た


啓太のしたいようにさせてあげようと思った。総一郎には内緒にしておこう・・・・


私は電話を借りて、先輩の家に泊まると叔母にウソの電話を入れた





亮介くんの彼女である真理子ちゃんは啓太よりもショックが大きくて


お母さんの実家である神戸の家に留まったままだということだった


「ごめん・・・・エリー・・・僕は・・・」 何か言いたそうな啓太の口を手で抑えて


私は「とにかく今は何も言わなくてええよ・・・啓太がしたいようにすればいい」と


抱きしめてあげることしかできなかった


啓太は心の中の思いをぶつけられるだけ私にぶつけて子供のように泣きじゃくり


やがて落ち着いた様子で深呼吸をした 


俯いたまま動かず  私の“ちょっと横になったら?”の言葉に頷いてごろんとベッドに転がった


“私は、啓太に何かしてあげられるのかな・・・?” ふとそんなことを考えたがわからなかった


啓太自身が、自分の力で頑張らなければきっと何も変わらない


兄弟のようにいつも一緒にいた大事な大事な友人を突然失った悲しみは計り知れず


私はただそばにいて・・・もしも?それで気持ちが落ち着くのならそれだけで十分だった


気がつくと啓太は少し落ち着いたように眠っていた 


それはまるで勇太ちゃんや幸助ちゃんのような姿で全てに安心しきったような顔をしていた


私は窓の外に見える月明かりをぼんやり眺めながら、眠れぬ夜を過ごした





朝早く、啓太にそっと声をかけ私は仕事に向かった


先週一週間休んだので今週は休むわけにはいかない


頭を仕事モードに切り替えようとしたがなかなか上手くいかず


電車の中で大あくびばかりしていた


アサコ先輩は事情を察してくれていたようで、「絵里ちゃんおはよう・・・顔・・・ひどいよ洗っておいで


今日は外へは出なくていいからね、とにかくブラウスだけでも着替えたら?クシャクシャでしょ」と、


自分の新しいブラウスと小さなトラベルセットを差し出して


“返さなくていいからね、使ってなかったものだから”と言ってくれた


先輩の気持ちが嬉しかった、私もこんなステキな女性になりたいと思った


“アサコ先輩なら・・・・こんな時、元彼にどんなふうに接するのだろう?” 


私は、自分の姿もほとんど見ずに会社へ来たので、昨日からそのままだったブラウスと


自分のむくんだ顔を見て苦笑いするしかなかった


















約束の行方・・・vol.35

2013-03-23 08:40:28 | 約束の行方


月曜日・・・


長い休暇のせいで、はっきり言って私は仕事に身が入らなかった


アサコ先輩に「こら! 野村! しっかりしなさいよ」 と小さく活を入れられ


「あっ!! はいっ!!もうお昼ですか?」 とアホな返事をしてしまった


アサコ先輩は呆れた顔で笑いながら「ちょっと~仕事もしないでお昼って・・・・


野村ぁ~ちょっと出るわよ! 外っ! ほらほらぁ~~!!」


お尻を軽くポンッと叩かれ、私は「あああ・・・すいません すいませーーん置いていかないで~~っ」


と、情けない声でアサコ先輩の後ろを追いかけた


“はぁ~しっかりせな! まだ仕事頑張りたいって思ってたんやから!!” と自分に活を入れ


気合を入れなおしてエレベーターを降りた


お客さん周りを済ませた後、少し遅めのランチを食べるため店を探していた時


以前見かけたような撮影隊に再び遭遇した


アサコ先輩は、「ねぇねぇ~ちょっとぉ この間のかっこいいモデルくん またいるんじゃない??」


と、期待を持った声でたずねてくる 


私も“もしかしたら本当にいるかもしれない・・・久しぶりだな~亮介くん元気かな~?”


なんて、まだその時何も知らなかった私は 撮影隊の中にいるかもしれない亮介の姿を探したのだった







隅っこの方にいた女性に小声で声をかけた


「あのぉすいません・・・雑誌の撮影ですか? 


もしかして、杉山亮介くんってモデルさんいらっしゃいませんか?」


尋ねられた女性は、一瞬とても驚いた表情をしてその後すぐ怪訝そうな顔になり


「あの・・亮くんの知り合いの方ですか?」と聞いて来た


私は咄嗟に「あ、はい・・・弟のお友達なんですよ」 と嘘をついた


女性の顔が急激に暗くなり「あの・・・ご存じないのですか?」と、訳のわからない質問をぶつけてきた


私は何のことやらわからず 「あ、ごめんなさい 今日はいらっしゃらないのですね?


お仕事中お邪魔してごめんなさい」 と、丁寧に頭を下げた


それを見ていた別の女性が「こんなこと言っていいのかわかりませんが、杉山は、その・・・


先日の飛行機の事故で・・・・・・・・」


私は愕然とした


その女性の話によるとお盆の前に起きた飛行機事故の犠牲者の一人として


杉山くんが亡くなったというのだ


私は信じられず、とにかくその場で頭だけ下げて


アサコ先輩に手を引っ張られながら、かろうじて会社まで戻ったのだった。


アサコ先輩も呆然としていて「まさか・・・?うそでしょう?」と私の背中をさすりながら


「絵里ちゃんきっと何かの間違いよ、彼に・・・前の彼に確認取ってみなさいよ」と震えていた


私は、“は・・そうですね・・・” と言いながらも 体中の震えがおさまらなかった


すぐにでもマスターのお店へ行きたい気持ちを抑えて


午後の仕事をこなし、定時きっかりに退社させてもらった


その後は、自分でもびっくりするほどの勢いで動いたような気がする・・・・


慌てて横浜へ向かう電車に飛び乗り、マスターの店へと必死で坂を上った


店はクローズの看板が掛かっていて、仕方がないので啓太の家へと向かった


「啓太は・・・? 真理子ちゃんは?? そうだ・・・真理子ちゃんはどうしているんだろう?」


亮介くんの彼女である啓太の妹の真理子ちゃんのことがすごく気になった


啓太の家に着くと私は深呼吸をしてインターホンを鳴らした


メイドのハルさんが出て来て “お久しぶりですね”と挨拶してくれたが


私がちょっと興奮気味に 「あのっ! 啓太くんは? 真理子ちゃんは??」 と尋ねたので


事情を察してやって来たのだとわかったようで “ささ・・・こちらです。坊ちゃんは自室で


真理子さまは、まだ神戸にいらっしゃいます。」 と、教えてくれた


コンコン・・・啓太の部屋をノックしたが返事がない


「啓太・・・? 私・・・絵里子です」 


しばらくして啓太がドアを開けてくれた 啓太の顔はげっそりと痩せこけていて


目は虚ろ・・・・今までに見たこともないような表情をしていた。














約束の行方・・・vol.34

2013-03-22 19:51:39 | 約束の行方


「昨夜は楽しかったよ」 総一郎は嬉しそうだった


その声を聞いて安心し、私は今日の自分の予定を告げた 


総一郎は明日会社に顔を出さなければならないということで、今日中には帰るということだった


姉の家へは総一郎を送った後 行くことにして、朝から総一郎の泊まっているホテルへと出向いた


私は、明日に控えた “大文字さん” を見て帰るつもりだった


会社は明日業務があるが、実家が遠いという理由で有給も使って長い休みを取っていた私は


土曜の朝に帰るつもりだと伝えた


観光客に混じって清水寺へ 


総一郎は“ああ・・・この景色ずい分前にも見たよあの時はみんなでじゃれあって


寺なんかに来てもたいして面白くもないなぁ~なんて、じっくり景色を眺めたりしなかった”と


改めて清水の舞台から京の街並みを見下ろし“ここは、なんだか落ち着くな~”と優しい顔で笑った


自分自身もこんなことでもない限りこの辺りへ来ることはなく、景色を頭の隅っこへ記憶して


“いつかまたこの人とここからこの景色を眺めることになるかもしれない” と


ぼんやり総一郎の笑顔を見上げた


早めのランチを食べ 「帰ったら連絡してきて」と、総一郎は昼前の新幹線に乗り帰って行った。





お昼時に姉の家へ遊びに行った


幸助ちゃんはお昼寝中だったので、姉には今回こっそり総一郎と一緒だったことを話した


「え?もう帰らはったん? 私にも会わしてくれたらよかったのにぃ」


と、姉は少し残念そうにしていたがまたそのうち会わしてや~とにこやかだった


姉だけは・・・・


憧れていた男にひどいことを言われ、それが原因で“京都にいたくない”と


わざわざ横浜の大学へ進学したことを知っていた


「そうそう、あの男! 私、あいつに会うてしもたわ~床で・・・ほんま


相変わらず嫌な奴! 何であんな奴が好きやったんやろ? 自分で自分が腹立つわ」


ちょっと興奮した私に、「いろんなことあるよ、でも総一郎さんには気づかれてないんやろ?


よかったやん・・・・そうかぁ~川島さんお店継いではるんやね・・・・」


思い出したことがあった・・・・・姉はその昔、兄の友達だった川島さんのことが好きで、


川島さんが遊びに来ると、何気なく兄の部屋へと顔を出していた


姉は、結局告白したわけでもなく見つめているだけだったらしいが


姉にとっては、大事な思い出の人だったのだろう


みんなそれぞれに心に想う人がいて、それでも生涯を共に過ごそうと思える人に出会う時が来る


それは、考えてそうなるのではなく 運命みたいなものなんだろう・・・


よくわからないが、なんとなくそれが総一郎なのかどうか・・・・


まだその時私には、はっきりしたものがなかった






約束の行方・・・vol.33

2013-03-19 09:52:15 | 約束の行方


勇太ちゃんとひとしきり遊んだ私は、天使に癒された気分ですっきりしていた


赤ちゃん独特の甘い香りとふにゃふにゃした肌 ずっと抱きしめていたいほどだった





実家へ戻って夕食は久しぶりに母の手料理を味わった


私の大好きな出し巻き卵は健在で実家へ帰って来たのだと改めて実感した


7時を少し回った頃 百合子さんがやって来て父達に勇太ちゃんを預けると


“お店の手伝いしてきますぅ~”と店へと降りて行った





私が父母に気づかれないよう店を覗きに行くと、総一郎が楽しそうに兄と話しながら一杯やっていた


百合子さんは素知らぬ顔で対応してくれていたので、総一郎も和やかに夕食を楽しんでいる様子だった







「まぁ~京都は修学旅行ぶりなんですねぇ、ほな今日はおひとりでどこを歩いて来はったんですぅ?」


「平安神宮や南禅寺へ行って来たんですよ、八坂神社も円山公園も・・・・王道な場所は覗いておこうと


思いましてね、円山公園から高台寺辺りまで歩いてお腹もすいたのでどうしようかと思っていたところ


素敵なお料理屋さんを見つけたんです


京都では“いちげんさんお断り”と言われる店があると聞いていたので、ここはどうなんだろう?


と、どきどきしましたよ・・・」


総一郎の言葉に兄は優しくうなずいて、「気に入っていただけて嬉しいです


うちはそんなに堅苦しいことあらしませんので、気軽に来てくれはったらええんですよ」と言っている


でも実際のところうちの店へ若い人がいきなり入ってくることはほとんどなく


入りづらい店構えだと思う いらっしゃるのは昔からのお馴染みさんか、


その紹介でやってくる方がほとんどだった


勇気を持って入って来てくれた若い人の存在が嬉しかった様子だった


「ところで、こんなことを聞くのは失礼ですが、男性おひとりで旅行ですか?」と、


兄が突然言いだした。 私は、ドキリとして息をひそめて会話を聞いていたが


総一郎はすました顔で 


「ええそうなんです、実は大事な女性が京都出身で一度彼女の育った場所を見てみたいと


こっそりやって来た次第でして・・・京都はいいですね、彼女の人柄が改めて再確認できたような


そんな気がしました、今度は一緒に来させてもらいますよ」と、言っている


兄は「ほぉ~そうでしたか、それはそれは・・・」と納得した様子で答えていた


私は、またこっそりと2階へとあがり自分の部屋へと入った





長く使っていなかった部屋だが、大学へ入る前と変わらないままで


こまめに掃除をしてくれている母に感謝したかった


ベッドに転がっていろんなことを考えているうちに私は眠ってしまったようで、


気がつくと百合子さんが 「絵里子ちゃん また来ますぅ~言うて彼氏さん帰らはったよ 


えらい男前さんやったなぁ お店のことも気に入ってくれはったようやったし


ほんでな、大事な人がいるって言うてはったで それって絵里子ちゃんのことやろう?


どうすんのん? もうプロポーズとかされてんのん??」


百合子さんは嬉しそうにそう聞いて来たが、私は「うん・・・確かにプロポーズはされてん


せやけど・・・・結婚はまだ考えてへんっちゅうのか もう少し仕事もしたいし・・・」


と、曖昧な返事をした


「あああ・・・そうなんやねぇ 私も若い時そない思うてなかなか決められへんことがあったわ


まぁ絵里子ちゃんまだ24?やもんねぇ ええんとちゃう?もう少しよぅ考えてから決めたら


ほな・・・私はお先に帰らせてもらうわね 勇太寝てるらしいし今のうちに連れて帰るわ」


と、笑って帰って行った


百合子さんも兄と出会う前にはいろんなことがあったんだろうな・・・なんてぼんやり考えながら


総一郎には明日の朝電話して、明日は姉にも会いに行こうと思っていた


そういえば・・・姉の家にも赤ちゃんがいること “幸助ちゃんやったっけ、かわいいやろなぁ~”


とあのふにゃふにゃのお肌を思い出して、なんだかニヤニヤしてしまうのだった