「松岩寺伝道掲示板から　今月のことば（ｂｌｏｇ版）」画像一覧

草鞋よ／お前もいよいよ切れるか／今日／昨日／一昨日（をとつひ）／これで三日履いて來た　若山牧水

人々の嘆きみちみちるみちのくを心してゆけ桜前線　　　長谷川櫂『震災歌集』より

福は内　鬼も内　鬼を追いはらうだけでは、どこかへ行って悪事を働くかもしれない。鬼も福にかえるのが、仏教の慈悲。

一人では何も出来ない。しかし、その一人が始めなければ、何もできない。松原泰道

生死事大、無常迅速、時人を待たず、慎んで放逸することなかれ　伝燈録

手を拍（たた）く　魚は出てくる　鹿は逃ぐ　下女は茶をくむ　猿沢の池

ボケたりと　目にはさやかに　見えねども　物忘れにぞ　おどろかれぬる　　　小島ゆかり

生まれがあなたをつくるのではない。スッタニパータ

蝉はやがて死ぬのだが、今日死のうが明日死のうが、そういうことには蝉は頓着しない。持っておる全部を吐き出して、ジューとやるところに、いわれぬ妙がある。鈴木大拙

君看よ双眼の色　語らざるは　愁いなきに似たり　　　　　作者未詳

仏はつねにいませども　うつつならぬぞ　あわれなる　人の音せぬ暁に　ほのかに夢にみえたまう　　　『梁塵秘抄』

雪　イトド深シ　花イヨヨ近シ　　柳宗悦『心偈（ココロウタ）』より

ふじの山　夢に見るこそ　果報なれ　 路銀もいらず 草臥もせず　　油煙斎永田貞柳

薔薇はなぜという理由なしに咲いている。　　シレジウス

お釈迦様の尻まだ青き産湯哉　　正岡子規

一切衆生、みな日の没するを見よ。　　「日想観文」より

ひとびとはかぎりなくいます。／きっとすくいます。　　伊藤比呂美訳「四弘誓願門」

ただ過ぎに過ぐるもの、帆かけたる舟。人の齢。春夏秋冬。　『枕草子』より