大阪水曜ほっと集談会一世です。
今朝の私の地域は雨模様です。
大谷翔平選手が朝からホームランを打っても、どうしても心が上がらない朝です。
日々忙しい生活が続きますと心に潤いがなくなることを感じます。
そんな日に降る雨は、何か心の落ち着きを取り戻すよい機会になります。
晴天ばかり続きますとそれはそれでつらい日々です。
雨が降ると幼い頃に長靴をはいて、若き日の母と存命だった小さな弟と歩いていたなにげない光景を時折思い出します。
あの頃から私と弟の人生は、決まっていたのでしょうか?
そうだとすればもう少し優しい兄でありたかった。
今日は森田博士の言葉ではなく茨木のり子さんの詩を皆さんにお届けしたいと思います。
心が折れて自分に言い訳をしたくなった私に、もう少しだけ、がんばろうかと思わせてくれる詩です。
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
2024/06/21 一世