大阪水曜ほっと集談会一世です。
先日職場の40歳以上離れた若いスタッフにコミュニケーション取りすぎと言われて凹んでしまいました。
緊張を解そうと無闇矢鱈に話しかけたことが失敗でした。
未だに人間関係の距離感に悩んでいる私です。
思わずハリネズミのジレンマという言葉が浮かびました。
この言葉は別名ヤマアラシのジレンマとも言われ、心理学用語とされています。
近づきたくても近づけない、というハリネズミの特性を人間関係に例えたもので、
相手との心の距離を縮めたいけれど、傷つくのがこわくてためらってしまう、
このような状態をハリネズミ(ヤマアラシ)のジレンマと呼ぶそうです。
振り返りますと、
若い頃はずいぶん、とげとげしく両親に接したものです。
逆に因果応報で、後に思春期の娘2人には、ずいぶんとげとげしくされました。
嫁にはいまだにとげとげしくされています。(泣)
ほっといてくれ!
私たちは子供の頃からお互いに傷つけられたり、傷つけたりしながら人間関係の微妙な距離の取り方を学んでいくわけですが、
そのような体験が少ないと後に社会に出たときに様々な問題に直面します。
学生時代から近づき過ぎたり、逆に離れすぎたり、私も随分人間関係では、苦しみました。
長いサラリーマン生活では、嫌という程辛酸を嘗めました。
それだけ自分に対してだけでなく、相手に求めるものが、多かったといえるでしょうか?
森田博士はこのような心理状態を、下記のように明快に記されています。
※今日の森田博士の言葉
恋人には近づきたいし、近づくのは恥ずかしい。
このように二つの相対立した心が働くのを、
私は精神の拮抗作用もしくは調節作用と名づけています。
この相対する心が、双方ともつよくて大きいほど、
精神の働きが盛んであるといえます。
神経質者の考え方、あるいはまちがった精神修養にとらわれている人は、
怖いとか恥ずかしいという心を否定し圧迫しようとし、
一方には近づきたいという心をやたらに鞭うち、
勇気をつけようとして無理な努力をし、
その結果は精神の働きがかえって萎縮し、
かたよったものになってしまうのであります。
2024/06/20 一世