☆八喜為(はきだめ)てんてこりんブログ☆

神戸の賑やかな下町「新開地」に店を構える「居酒屋 八喜為(はきだめ)」
元気一杯な居酒屋店の日常を描きます☆

八喜為 阪神・淡路大震災からの軌跡

2010-01-31 22:34:30 | グルメ

八喜為てんてこりんブログ 第2回目





さて、前回に引き続き、今回は「阪神淡路大震災から1ヶ月間の八喜為」をお伝え致します





震災から2~3日は、とにかく情報収集に街中を走り回る日々でした
街を見渡せば見渡すほど、現実が夢のように感じる光景
大将(社長)は、ひたすら自転車で走り回っていました(←アホちゃうか!大将現在のコメント)

何より心配だったのは、従業員スタッフをはじめとする周りの人たちの安否でした
幸い私たちの周りは家がなくなった人、学校に避難した人がいたものの皆、無事で再会することができたのでした

その後は、配給やお風呂屋さんに並ぶ日々を送っていましたが、その頃大将は、従業員スタッフの家がなくなったときけば、自分の所に泊め親戚・知り合いが学校に避難しているときけば、大量のおにぎりをにぎって持っていき(←そんなんしたかなぁ~?忘れたわ!大将現在のコメント)近所が燃えているのを見れば、現場にかけつけ消化活動に参加し・・・ひたすら走り続けていました



たくさん走り続けて、現実を目の当たりにした大将は、ふと「もう、八喜為を続けられそうにない・・・。」と思い、従業員スタッフを集め、一旦、スタッフの皆さんには八喜為を辞めてもらうことになりました



「・・・この震災が落ち着いたら、もう、このまま家族だけで小さい店をしようか・・・」という考えが頭によぎった矢先、突然いのちゃん専務(大将の奥さん=おかみ)が、ムキムキッと立ち上がった(←立ち上がらんでええのにっ大将現在のコメント)



「みんな、仕事をなくしてるねんから、自分らがやる気を出して八喜為をしたら、みんなが働ける場所ができるんやっだから、もう1回八喜為をやりなおそうっ



大将の体に稲光が走った(←走らへんわ!しんどいなぁ~もぅ!大将現在のコメント)



「頑張ろうっっっ」「俺たちが頑張らないとっ



その後、水の復旧と同時に店に戻り、焼とりの「炭」を使って大きな鍋に大量のカレーを作って、近所の人たちに配った


これはいけるかもっ


その時、大将は何かをつかんだようだった(←何もつかんでへんわ大将現在のコメント)




しばらくして、ガスが復旧した


一度散った、スタッフの皆に声をかけた




さぁ八喜為の再開店だっっ





つづきは次回「開店青空八喜為」にて

お楽しみに


一部「大将現在のコメント」が雑音的に入っておりますが、すんません(笑)


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☆八喜為のてんてこりんブログはじめました☆

2010-01-23 15:06:55 | 日記



始めました

☆八喜為てんてこりんブログ☆第1回目



さて、今回のブログでは、八喜為での数々の出来事をお話ししていきたいと思います

今年で阪神淡路大震災から15年が経ちました。15年・・・振り返ればあっという間のように感じます。
今でも震災のことを思い出せば・・・と、いろんな思いが湧き上がってきますが、本日は、この震災から今日に至るまでの八喜為の軌跡を、少しだけお話しさせて頂きます


あれは15年前の1月17日の夜明け前・・・ものすごい大きな音と共に、神戸の街、阪神間が縦に揺れるのを体で感じました
その時、八喜為の3階には、先代の奥さん(通称:八重野ちゃん)、つまり大将(現社長)のお母さんが、1人でいたのです

大きな揺れがおさまるのと同時に、私たちはすぐに新開地にあるこのお店に駆けつけました

店の前に着くと、シャッターは壊れ、生簀の水槽は割れ、暗闇で魚がビチビチと跳ね上がる音だけが響いていました

「・・・あかん・・・八重野ちゃんは、もうあかんのとちゃうか・・・」
皆が一瞬そう思いました

壊れたシャッターの隙間から、大将が店内に入ります。「もし、今、もう一度揺れが来たら・・・」不安を抱えながら、私たちは店の外で待っていました


~ここから大将談~

「店の中に入ったら、グラスや食器がそこらじゅうで割れて、歩いたらバリバリいうし・・・階段上がっていったら2階と3階の間にある鉄のドアが開かへんねんっ
「ドアの隙間から見たら、階段に積んどった油の一斗缶(約18kg)がドアの前に落ちて来て、ビクともせへんのや
「ほんで俺な・・火事場の馬鹿力って凄いな・・・その一斗缶を片手で手首だけの力でポーイって投げてん3個もやでっ

・・・まぁ、本人が後に話してくれた武勇伝なので、どこまで脚色されているか、私たちにはわかりませんが・・・(笑)

そして、ようやく3階まで上がると、八重野ちゃんはトイレでしゃがんでいたそうです

奇跡的にも、地震が起きた瞬間、トイレにいたのです助かったのです

八重野ちゃんは生きていました

大将におんぶされて、店のシャッターの隙間から出てきた2人を見た時は、皆で歓声を上げました

こうして、私たち家族は再び再会することができたのですが、振り返って新開地の街を見渡すと・・・

この後、私たちは、この新開地の街と八喜為が震災から復興していく姿を、目の当たりにするのです

この続きは、次回の更新にて



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