八喜為てんてこりんブログ 第6回目
写真:神戸ルミナリエ
大変お待たせ致しました
今回も前回から引き続きまして、震災後のお話をさせて頂きます
その前に、本日2011年1月17日は、阪神淡路大震災から丸16年。長かったような短かったような、この16年。震災にあわれた方々へ、この場をお借りしてご冥福をお祈り申し上げます。
さて「新開地本店 涙の取り壊し」のお話です
(※このブログは、実際震災にあわれた大将やおかみさん、また当時居合わせたスタッフさんのお話に基づいて綴らせて頂いております。)
2号店の元町店がOPENしてほっとしたのも束の間、次はいよいよ倒壊の恐れのある新開地本店のビルが取り壊されることになりました
当時、商店街で軒を連ねていた、各店舗のビルはすでに傾き、皆、仮設プレハブに避難し、誰も住んでいない状態。そんなビルの前で、テーブルと椅子を出し、震災直後から営業をしてきた八喜為の大将とおかみさん、そしてスタッフの皆
それもこれも、お客様のためと言いつつ、本当は自分たちが一番、八喜為がなくなってしまった事を信じたくなかったから、必死でもがいていたのかもしれません
それは、周りで同じく商売をしていた店舗の皆さんも気持ちは同じ。ビルの取り壊しとともに、もう一度ビルを再建して、また、皆で商売をやろうじゃないか!と、皆の心が少しずつ、前を向き始めたのが、震災から1年後の春でした
私たち八喜為も、店舗内の機材・荷物を移動させる為、現時点の店舗より20メートルほど、山側(新開地駅東8番出口前)にプレハブを建て、そこで仮設店舗をOPENする決意をしたのでした
そして、店舗ビル解体の日
傾いた新開地本店のビルにクレーン車が入り、バリバリバリッ
シャッターが壊され、壁が壊され、生け簀も壊され・・・みるみる間に店の形がなくなっていきました
今は亡き先代おかみの八重野さんは、声を出すこともできず、ただひたすら涙が頬をつたうだけでした
震災にあうまで20年近く、皆で地道に地道に頑張ってやってきたお店が、1日でアッというまに影も形もなくなくなってしまいました
深い 脱力感 空虚感
しかし、落ち込んでいる暇はありません
たくさんの機材と荷物を運び込んだプレハブ仮設
さっそくOPENしよう
また、ものすごい勢いで、八喜為の皆が動き出したのです
次回は、「新開地本店 プレハブ仮設営業のハプニング!!」の巻
お楽しみに!
八喜為ホームページ→http://www.hakidame.jp/