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ドコモ光の複雑怪奇な請求額をチェックする

■ドコモからのお詫び文書

 もう何通目になるのか数える気も失せたのだが、ドコモ光に関する郵便物が2015/4/9に届いた。封筒表面には「ドコモ光をお申込みいただいたお客様へドコモから重要なお知らせです。」とある。

 むむっ、これは何だ?

 開封してみると「ドコモ光の提携プロバイダID・パスワード送付についてのお詫び」と題した文書が出てきた。
 私自身も経験したわけだが、ドコモ光の提携プロバイダID・パスワードの送付が遅延しドコモ光の利用開始日に間に合わない事象が発生したことを文書の中で報告している。原因を関連事業者との連携システムに不具合が発生したことと説明した上で、ドコモ光を利用できない期間が生じて迷惑をかけたことをお詫びする内容だ。あわせて「ドコモ光をご利用いただけなかった期間(ドコモ光のご利用開始日からプロバイダID・パスワードを送付させていただくまでの期間)」のドコモ光基本使用料等を料金が発生しないよう減算することが明記されている。
ドコモ光のプロバイダID・パスワードの送付遅延のお詫び


■利用できなかった期間の料金を減算

 減算後の料金は利用料金確認サイト等で確認できるようなので、早速見ていこう。
 My docomoにログインしシェアパックの代表回線でパケット定額料の欄を確認してみると、なんとも不思議な表記がされていた。
 ドコモ光パックのうち光シェアパックの料金は2年定期契約ありの場合で13,500円。その内訳はシェアパック10が9,500円で、ドコモ光の回線負担額が5,200円、そしてセット割での割引が1,200円である。我が家では、ドコモ光の当初開通予定日が3/2であったため、前出の料金が(31分の30)で日割りされている。

  ドコモ光回線負担額  5,200円 × (30/31) = 5,032円
  セット割 割引額   1,200円 × (30/31) = 1,162円

 ここまでは理解できる。問題は次だ。

■「ドコモ光回線負担額」を全額割引?

 次の項で、せっかく導き出したドコモ光回線負担額(日割り)の5,032円を次の行で全額マイナスしているのだ。これでは減額どころか全額割引の無料サービスだ。
シェアパック代表回線ではドコモ光の請求額は0円に


 あわてて他の回線の請求額を確認しようとしたところで、契約回線の電話番号以外に見慣れない文字列が表示されていることに気がついた。
契約回線電話番号に「F」で始まる見慣れない文字列が…


 Fで始まる文字列は、NTT西日本のフレッツ光契約時から引継いだドコモ光のお客様ID「CAF*******」から先頭のCAをとったものだった。ドコモ光については別個の回線契約として利用料金を表示しているようだ。
 先ほど確認した日割りのドコモ光回線負担額5,032円が「戸建て・タイプA/西」として記されている。これに加えて、契約事務手数料が3,000円。その下に「料金返還」とあるのが減算額になる。
 ドコモnetの会員登録証(プロバイダIDとパスワード)が郵便で届いたのは2015/3/6、ドコモ光サービスセンターから電話で仮IDが通知されたのも同じ日だ。ドコモ光の開通日から会員登録証が届くまでの5日間の日割り額を計算すると、電卓でエイ!

  ドコモ光回線基本使用料(日割)  5,032円 × (5/30) = 838.66円 → 839円

 料金内訳に表記された減算額とピタリ一致した。うん、たしかに割り引かれている。先日、問い合わせたドコモ光サービスセンターの回答は正しかったのだ。疑ってごめんなさい。(減算期間が説明よりも1日長いのはこの際許す)
ドコモ光専用の契約回線で利用料金を請求している


■セット割適用のための処理か?

 この煩雑な請求処理は、ドコモ光のセット割をシェアパックの代表回線のパケットパック定額料に適用するため、いったん当該回線の利用料金に計上しておいて割引だけを残してドコモ光の利用料は全額を割り引いておき、あらためて別契約の利用料金として請求額を表示するという仕組みをとっていると推察できる。
 そういえば、DCMX GOLDでの支払いであれば、ドコモの利用料金に対して10%のポイントがつくので、ドコモ光の利用料金が「実質」10%割引ということになる。ドコモ光の基本使用料欄に「ポイントは翌月の進呈となります」との記載があることでも確認できた。

 我が家はドコモ光への転用から1か月が経過したが、通信そのものには特段の問題なく利用できている。
 しかし、ネットの情報を検索するとドコモ光の開通時のトラブルはまだ継続していて、他のコラボ光事業者では開通までの代替通信手段としてWi-Fiルータを無償提供する例もあるもよう。新しいビジネスモデルが一日も早く安定的に運用できるようになるのを期待するのみだ。


【参考】

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