■リーダライタのソフトウェア更新で対応
JR東日本メカトロニクス株式会社が2016/9/7にWebサイトに掲載したリリース「一部スマートフォンによる決済ができない事象への対策について」(PDF形式)によると、同社が提供している決済システム「J-Mups」の電子マネーリーダライタで発生していた Galaxy S7 edge をタッチしても無反応となる事象について、リーダライタの設定変更により対策が行われる。(JR東日本メカトロニクス株式会社の平成28年9月7日付リリースから引用)
リリースの中で同社は、原因を「Galaxy S7 edge 間での最初の通信において、コマンド送受信タイミングが合わず、正常に通信ができなかったため」とし、対策ソフトウェアを2016/9/9から対象のリーダライタに順次配信するとのこと。Galaxy S7 edgeの発売から約4か月、事象が大きく報道されてから約3か月で問題は解消されることになる。
おりしも、2016/9/7にはドコモ版のGalaxy S7 edge SC-02Hでソフトウェア更新が開始された。変更点に本事象に関係する内容が含まれているとは記されていないが、万全を期すために早めに更新しておきたい。
■まずは利用者に情報を提供してほしい
以前も書いたが、利用者にとっては決済システムやリーダライタの機種が何であるかは知る由もない。私も6月中旬に、いくつかの店舗でGalaxy S7 edgeを何度もリーダにかざして試行錯誤し、レジ担当者と首をかしげる事態を経験した。今回の事象では、JR東日本メカトロニクスも端末の発売元であるドコモやauも利用者に対して適切なアナウンスが行われていなかったと感じる。言うまでも無く電子マネー決済は社会基盤の1つであり、こうした不具合が発生した際には迅速な情報提供を求めたい。
【参考】
- Galaxy S7 edgeと一部リーダライタ間でFeliCa読取り不具合が発生中 (2016/6/20)