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gooブログ「曇りのち晴れ」

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たべもの歳時記

2015-05-06 09:47:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一五年三月

三月 一日(日)曇/晴 白酒を見つけてうれし商店街(白酒)
三月 二日(月)晴 雛あられ七つの色のリボンかけ(雛あられ)
三月 三日(火)曇(雛祭)白酒を開けずこの日を待ち侘びる(白酒)
三月 四日(水)曇 幼ほど甘くしつらえお白酒(白酒)
三月 五日(木)晴 白魚に見て見ぬふりの旅の宿(白魚)
三月 六日(金)曇 曇り空ひじきの小鉢ひとつたし(ひじき)
三月 七日(土)雨 雛あられマフィンにしたて年の功(雛あられ)
三月 八日(日)晴 蛤の殻を引っ張る貝柱(蛤)
三月 九日(月)曇 厚切りの肉に葫ワイン開け(葫)
三月 十日(火)晴 春菜茹で小さな命の恵みかと(春菜)
三月一一日(水)晴 グリーンアスパラ出物に並ぶ商店街(グリーンアスパラ)
三月一二日(木)晴 白魚の群れの小鉢に朝始まる(白魚)
三月一三日(金)晴 法蓮草整え束ね地の目覚め(法蓮草)
三月一四日(土)晴 乾杯の最後分葱のうどん椀(分葱)
三月一五日(日)曇 浅利汁殻の大小さまざまに(浅利)
三月一六日(月)曇 蛤の身の大きさに注ぐワイン(蛤)
三月一七日(火)晴 殻ごとの磯の香りの焼き栄螺(栄螺)
三月一八日(水)曇 ぼた餅もおはぎも同じ小豆餡(おはぎ)
三月一九日(木)曇 白魚干し欠かさず朝の一品に(白子干し)
三月二0日(金)曇 桜菓子焼けてお花見待ちきれず(桜菓子)
三月二一日(土)曇 蓬餅あんを隠して柔らかし(蓬餅)
三月二二日(日)晴 桜茶の香りを明日のブレンドに(桜茶)
三月二三日(月)晴 春キャベツ茹でてほの甘温野菜(春キャベツ)
三月二四日(火)晴 茗荷竹固く重ねた土を出る(茗荷竹)
三月二五日(水)晴 春鰯揚げてカラりと陽の沈む(春鰯)
三月二六日(木)晴 ほうれん草旨味も苦くスパゲティー(ほうれん草)
三月二七日(金)晴 干鰈鰭を透かして骨かるく(干鰈)
三月二八日(土)晴 夫婦して夕餉の支度蜆汁(蜆汁)
三月二九日(日)晴 花団子西郷像を上に見て(花団子)
三月三十日(月)晴 たんたんと朝餉に啜る若布汁(若布汁)
三月三一日(火)晴 尾の先の焦げを揃えて目刺し焼く(目刺し)



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曇りのち晴れ

2015-05-06 09:46:00 | ノンジャンル
俳句ダイアリー二0一五年三月

三月 一日(日)曇/晴 片足の臑をぶつけて草の春
三月 二日(月)晴 空晴れてすき間から見る梅の枝
三月 三日(火)曇(雛祭) 雛祭り飾る土産の吊るし雛
三月 四日(水)曇 まだ母の顔を持たずに雛人形
三月 五日(木)晴 忙しなく夜々を数えて雛納
三月 六日(金)曇 妻であり娘でもあり雛祭り
三月 七日(土)雨 小雨降る三軒茶屋の町静か
三月 八日(日)晴 雨上がりぽつりと草の芽に光る
三月 九日(月)曇 春おそく朝仕の後の指の皺
三月 十日(火)晴 空晴れて町の片隅遠かすみ
三月一一日(水)晴(3・11) 千年の記憶が巡る草の春
三月一二日(木)晴 花を待つ心は風と限りなく
三月一三日(金)晴 宝物探して今日も春の風
三月一四日(土)晴 物の芽の力這出す陽のひかり
三月一五日(日)曇 木の芽生え見る見る鳥を隠すほど
三月一六日(月)曇 朝くもりこごむ心に花を待つ
三月一七日(火)晴 陽の温み受けてパンジーカラフルに
三月一八日(水)曇 彼岸入り風やわらかくなり始め
三月一九日(木)曇 花を待ち花の莟の声探す
三月二十日(金)曇 春の雪言葉にすれば嘘になる
三月二一日(土)曇(春分の日)朝夕の半々となり春目覚め
三月二二日(日)晴 陽の長くなれば草木のみどり増す
三月二三日(月)晴 白蓮の開けば空の限りなく
三月二四日(火)晴 テレビより開花の便り届く朝
三月二五日(水)晴 白蓮の空がどんより降りて来る
三月二六日(木)晴 朝禽におこされ気づく春眠し
三月二七日(金)晴 始まりを前に季節を卒業す
三月二八日(土)晴 折り折りを寿ぐ花の物語
三月二九日(日)晴 朗々と昇る朝陽の花木立
三月三十日(月)雪 朝禽の声軽やかに春うらら
三月三一日(火)晴 暖かな空より鳥の朝が来る





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青葉抄3月

2015-05-06 09:43:00 | ノンジャンル
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朝風に追われて歩く春淡し

バレンタイン近づき夫の寝顔見る

魂の底の血潮か春はじめ


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たべもの歳時記

2015-05-06 09:41:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一五年二月

二月 一日(木)晴/曇 食積みの縁起をかつぎ品揃え(食積み)
二月 二日(金)晴 盃の台に揃えて屠蘇の朝(屠蘇)
二月 三日(土)晴 紅白の餅菓子のせる漆皿(餅菓子)
二月 四日(日)晴 芋頭ひとつで煮しめの味きまる(芋頭)
二月 五日(月)晴 黒豆の一粒一粒祝箸(黒豆)
二月 六日(火)曇 数の子に味の染み入り六日来る(数の子)
二月 七日(水)曇 あって七癖無くて七癖七種粥(七種粥)
二月 八日(木)晴 水弾き小松菜の茎解きほぐす(小松菜)
二月 九日(金)晴 根の丸く陽をよけ白く菘なす(菘)
二月 十日(土)晴 結昆布甘さ控えて歳の攻(結昆布)
二月一一日(日)晴 忙しさも目出度さとなれ姫小松(姫小松)
二月一二日(月)晴(成人の日) 鏡餅割れば未来の扉開く(鏡餅)
二月一三日(火)晴 金柑を蜂蜜に漬け夜を数え(金柑)
二月一四日(水)晴 人参の朱を際立たせ水に浮く(人参)
二月一五日(木)曇 小豆粥とろりと伸びる粥柱(小豆粥)
二月一六日(金)晴 衣着て牡蠣に豊かな潮薫る(牡蠣)
二月一七日(土)晴 蕪汁の椀に両手を温める(蕪汁)
二月一八日(日)晴 玉こんにゃく煮れば煮込まれおでん鍋(おでん)
二月一九日(月)晴 おしたしに菜の花を茹で朝晴れる(菜の花)
二月二0日(火)晴 すずしろの輪切りを浮かす水いたし(すずしろ)
二月二一日(水)曇 切り餅の残り僅かを冷凍す(切り餅)
二月二二日(木)曇/雨 冬菜茹で朝の空気の動き出す(冬菜)
二月二三日(金)曇 妻の顔夫の背中根深汁(根深汁)
二月二四日(土)曇 冬林檎焼けて雀とティータイム(冬林檎)
二月二五日(日)曇/晴 湯豆腐を前に揃えば夫婦酒(湯豆腐)
二月二六日(月)曇 膨らんで少し焦げてる団子餅(団子餅)
二月二七日(火)晴 大根を擂れば湯の沸く朝厨(大根)
二月二八日(水)晴 石垣の島風運ぶ寒苺(寒苺)


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曇りのち晴れ

2015-05-06 09:39:00 | ノンジャンル
俳句ダイアリー二0一五年二月

二月 一日(日)晴 何もかも終わりなく過ぎ一月尽
二月 二日(月)晴 水仙の見ている町の無人駅
二月 三日(火)晴 ビルとビル移る陽と影春隣り
二月 四日(水)晴(立春) 晴れ晴れと太陽と木の芽の握手
二月 五日(木)雨 音も無く細雨降り出す寒の明け
二月 六日(金)晴 雪解けて木々に朝陽の柔らかく
二月 七日(土)晴 早春の草に朝陽の弾む声
二月 八日(日)曇 水温む大地の目覚め遠からず
二月 九日(月)曇 吾ひとり吾の声聞く春浅し
二月 十日(火)晴 明けくれば禽の声する春はじめ
二月一一日(水)晴(建国記念日) パンケーキジャムをたっぷり紀元節
二月一二日(木)晴 地の眠りさめて山気に春の声
二月一三日(金)晴 東より昇る陽の影春障子
二月一四日(土)晴(バレンタインデー) 陽の恵み朝に弾けて踊り出す
二月一五日(日)晴 チョコの箱バレンタインの忘れ物
二月一六日(月)晴 梅が枝の花が花呼び雲となる
二月一七日(火)雨 凍て帰る雨か霰か雪まじり
二月一八日(水)曇 篝火の弾け朝待つシクラメン
二月一九日(木)晴 陽に染まり三色すみれの詩(うた)紡ぐ
二月二十日(金)晴 明けの枝にたどだどしくも初音聞く
二月二一日(土)晴 早春の朝に渦巻く風の声
二月二二日(日)曇 夕東風に二杯目の珈琲熱く
二月二三日(月)曇 朝風に追われて歩く春はじめ
二月二四日(火)曇 梅ともり人の気配を禽に聞く
二月二五日(水)晴 天に地に北斗は巡り水温む
二月二六日(木)曇 桃開くカフェの片隅朝が来る
二月二七日(金)晴 一歩ずつ歩めばそこに春の道
二月二八日(土)晴 東風吹けば日付の欠ける夜を越える






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