gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ1月

俳句ダイアリー二〇十一年一月

一月 一日(土)晴(元日) 若水に卯年のあける厨初め
一月 二日(日)晴 万両の彩かに映る空の青
一月 三日(月)晴 こんがりと焼けるお餅を裏返し
一月 四日(火)晴(みやぎ蔵王) 樹氷林晴れて現わるモンスター
一月 五日(水)曇/晴(最上川) 最上川雪見の舟の漁師鍋
一月 六日(木)雪(蔵王) 雪けぶる山頂近し地蔵尊
一月 七日(金)晴(七草) 七草のそれぞれを記す句日記帳
一月 八日(土)晴(千葉) 鏡餅坐して新たな日を迎ふ
一月 九日(日)晴(々) 庭の実をつつく雀の松の内
一月 十日(月)晴(成人の日) 成人を迎へあらたな歳を取る
一月十一日(火)晴 忙しなく町へ飛び出す寒の内
一月十二日(水)晴 筆ペンも万年筆も初硯
一月十三日(木)晴 温暖化知らすニュースの寒の朝
一月十四日(金)晴 セーターに首まで埋め朝の道
一月十五日(土)晴(小正月) 小正月羽織の紐の付けたまま
一月十六日(日)晴 千両の朱の目出度さに今朝の空
一月十七日(月)晴 葉牡丹の朝に陽の輪を重ね咲く
一月十八日(火)晴 寒の空近くに禽の声を聞く
一月十九日(水)晴 珈琲の薫り陽の溶け寒厨
一月二十日(木)晴 大寒の水沸く朝の厨事
一月二一日(金)晴 真っ新な朝真っ新な冬うらら
一月二二日(土)晴 海までも多摩川つづく寒夕焼け
一月二三日(日)晴 初暦壁に月日の地図となる
一月二四日(月)曇/晴 寒厨ポットの湯気に水仕済む
一月二五日(火)晴 街灯り家路を照らす寒の内
一月二六日(水)晴 室咲きと早々壺にさくら活け
一月二七日(木)晴 木立枯れ北へと空の碧深む
一月二八日(金)晴 寒晴れのくもり硝子に禽の声
一月二九日(土)晴 ちじこまる顔を埋めて冬帽子
一月三十日(日)晴 雲高く寒禽朝の町に鳴く
一月三一日(月)晴 山茶花の垣根の奥の出入り口

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