gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ6月

俳句ダイアリー二〇十一年六月

六月 一日(水)晴 心地好くウッドテラスに風薫る
六月 二日(木)雨 かたわらに野薔薇の蕾朝の雨
六月 三日(金)晴 初夏の風踏み出す一歩草の朝
六月 四日(土)晴 空映し日々草の咲くしらべ
六月 五日(日)曇 木漏れ陽の世田谷通り日曜日
六月 六日(月)晴 ペチュニアの喇叭が朝の空に咲く
六月 七日(火)曇のち雨 降るまでをともす野薔薇のミニテラス
六月 八日(水)晴 天変地異あまねくままに早や薄暑
六月 九日(木)晴 なすがままあるがままにと夏の草
六月 十日(金)曇 遠のくは海の叫びか梅雨に入る
六月十一日(土)雨 ひとつぶの雨にくぐもる広小路
六月十二日(日)曇 赤道を映すサルビア烈火なす
六月十三日(月)曇 黒南風の梢を鳴らす雨上がり
六月十四日(火)曇 雲を裂き空へと伸びる夏木立
六月十五日(水)晴 ミニテラス新種和(にこ)やか夏の花
六月十六日(木)曇 梅雨の間の禽鳴く梢町の隅
六月十七日(金)曇/雨 梅雨冷えに珈琲薫る朝厨
六月十八日(土)曇 朝の風遠く近くと眼白聞く
六月十九日(日)曇 軒先に傘を広げて梅雨晴れ間
六月二十日(月)曇/晴 雲の峰はるかに伸びる蔓若葉
六月二一日(火)晴 雨に閉じ晴れてぺチュニアカフェに咲く
六月二二日(水)晴 水を得て金魚ひららり尾びれ咲く
六月二三日(木)晴 青蔦の伸びゆく速さ追随に
六月二四日(金)曇 雲低く南風うねる夏木立
六月二五日(土)晴/曇 いつになく浅き夢路の明け易し
六月二六日(日)曇 あれこれと定まらぬまま蔦若葉
六月二七日(月)曇 水嵩の増せば水底藻のみどり
六月二八日(火)曇 朝風を蔓にからませ風薫る
六月二九日(水)晴 じりじりと朝陽の昇る夏木立
六月三十日(木)晴 熱帯夜とうとう続き猛暑来る

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