gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのり晴れ7月

俳句ダイアリー二〇十一年七月

七月 一日(金)晴 涼風が梢を鳴らす水仕あと
七月 二日(土)晴 じわじわと島国攻める温暖化
七月 三日(日)晴 枇杷実る木戸の奥より大学生
七月 四日(月)晴 オリーブの枝にきらきらら風涼し
七月 五日(火)晴 再びの空へと繋ぐ蔦若葉
七月 六日(水)晴 さえざえに水に打たれて葉の朝(あした)
七月 七日(木)晴/曇(七夕) 梅雨の朝蔓よりのぞく花莟
七月 八日(金)晴 太陽にいつしか届け蔦若葉
七月 九日(土)晴 陽を集め陽に咲き代わる日々草
七月 十日(日)晴 海怒りじりじり猛暑の陽が昇る
七月十一日(月)晴 初蝉の陽を照り返す石畳
七月十二日(火)晴 珈琲をジュースに変える夏盛り
七月十三日(水)晴 追熟のバナナの朝に禽の声
七月十四日(木)晴 連日の猛暑糸瓜の蔓は伸び
七月十五日(金)晴 汗流し肌まで痛き陽の強し
七月十六日(土)晴 時折りの風に息つく七月盆
七月十七日(日)晴 散るまでを過ちとして蓮開く
七月十八日(月)晴(海の日) 白雲の波を乗せ来る南風
七月十九日(火)雨 暁の雨を走らすはたた神
七月二十日(水)雨 青嵐ビルの町角横殴り
七月二一日(木)雨 雨しとど蔦のみどりを際だたせ
七月二二日(金)晴 夏の朝かたき木槿の花莟
七月二三日(土)曇 ミニガーデン木目の薫る朝曇り
七月二四日(日)晴 朝風に野バラほころぶ町の隅
七月二五日(月)晴 朝の陽に蔦青々と蔭伸びる
七月二六日(火)曇/晴 木立より雲へ湧き出す蝉の声
七月二七日(水)曇 さやさやと葉音の調べ夏の朝
七月二八日(木)雨/曇 葉桜のどこかに朝の禽隠れ
七月二九日(金)曇/雨 風雲の嵐となりて青葉鳴る
七月三十日(土)曇 暁の雨の跡消す蝉の声
七月三一日(日)曇 朝曇り莟に淡く空の青

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「句集全集」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事