五月 一日(日)曇 列島を春が駈け抜け海が呼ぶ
五月 二日(月)晴 海までの道を残花に励まされ
五月 三日(火)曇(憲法記念日) 紫の雲へと溶けて藤の山
五月 四日(水)晴(みどりの日) あらたなる木々の目覚める聖五月
五月 五日(木)曇(こどもの日) 大人びた事は言えども子供の日
五月 六日(金)曇 ゆく春に地震の後の濁り空
五月 七日(土)雨 五月雨かいつのまにやら遅き朝
五月 八日(日)晴(母の日) 清々と丘へ木立のみどりわく
五月 九日(月)月 巡り来る起承転結夏に入る
五月 十日(火)曇 硝子越しぼんやりけぶるラベンダー
五月十一日(水)雨 コンドルの海へ飛び立ち夏の雨
五月十二日(木)雨/曇 街路樹に朝を濁らす夏しぐれ
五月十三日(金)曇 箱鮓を手に取り産地気にかかる
五月十四日(土)晴 木立よりみなみの鳴らす風の笛
五月十五日(日)晴 あたたかなナスタチュームの葉のようよう
五月十六日(月)晴 とりどりに翠の山の雲を染め
五月十七日(火)曇 移りゆく空の片隅野バラ咲く
五月十八日(水)晴 町角に小さな木陰初夏の風
五月十九日(木)晴 貝殻に南風の鳴らす波の音
五月二十日(金)晴 細く垂れ朝に滴る金蓮花
五月二一日(土)晴 涼風の過ぎて小さな蕾開く
五月二二日(日)晴 朝の陽に芭蕉巻葉の音軋む
五月二三日(月)雨 どんよりと五月の空の雨きざす
五月二四日(火)雨 ノッポビル三茶の空は雨の色
五月二五日(水)晴 地の眠り覚めて山々みどり湧く
五月二六日(木)曇/雨 傘を下げ歩く新樹のバス通り
五月二七日(金)曇 山椒の青き実を付け夏に入る
五月二八日(土)雨 一寸を惜しむ刹那の青嵐
五月二九日(日)晴 雨脚を気に留め厨朝の内
五月三十日(月)雨 雨けぶる朝のテラスに薔薇開く
五月三一日(火)晴 微風の朝にさざめく新樹光
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