gooブログ「曇りのち晴れ」

曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0一九年六月

六月 一日(土)晴 青碧蒼木々の燃え立つ初夏の色
六月 二日(日)曇/晴 石楠花のひらけば山の歌聞こえ
六月 三日(月)晴 走り去る鳥の声にも夏の色
六月 四日(火)晴 半袖の白シャツ眩し女学生
六月 五日(水)晴 水をまく隅に小さな虫の穴
六月 六日(木)晴 青田風海までそよぐ道はるか
六月 七日(金)曇 葉の音に何か居たよな雨蛙
六月 八日(土)曇 靴ならしチャップリンかと梅雨晴れ間
六月 九日(日)曇 こんな日は日傘雨傘七変化
六月 十日(月)曇 白目高ツーと横切る時忘れ
六月一一日(火)晴 沈黙をやぶり舞込む夏の蝶
六月一二日(水)曇 天と地と黒南風の渦艶めかし
六月一三日(木)晴 朝夕の小雨の跡を蚯蚓出る
六月一四日(金)晴 釣り堀の跡に顔出す亀の子池
六月一五日(土)曇 空ひろくどこまでひらく青田風
六月一六日(日)晴 雨落ちて空より空色額の花
六月一七日(月)晴 スキップで木蔭を跳ねて梅雨晴れ間
六月一八日(火)晴 晴れた空燕の親子宙返り
六月一九日(水)曇 翡翠鳴くせせらぎの風の音となり
六月二十日(木)曇/晴 梅雨曇り玄関先で傘たたむ
六月二一日(金)曇 山葡萄蔓より伸びて蔓に垂れ
六月二二日(土)曇/雨 明日を越え雨雲はるか山は夏
六月二三日(日)曇 雨蛙葉っぱになって睨んでる
六月二四日(月)雨/曇 水草の雨に打たれて池の縁
六月二五日(火)曇 山肌の迫る歩先の風鈴草
六月二六日(水)曇/晴 梅雨晴れ間ついと目高が巌隠れ
六月二七日(木)曇 朝涼し町の眠りの覚めやらず
六月二八日(金)晴/曇 梅雨晴れの今日一日が動き出す
六月二九日(土)曇 住む人の表札変わる額の花
六月三十日(日)曇/雨 遠雷の後を子猫の塀潜る

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