gooブログ「曇りのち晴れ」

たべもの歳時記

俳句たべものダイアリー二0一六年十一月

十一月 一日(火)雨/曇 山路来て人里近く柿の空(柿)
十一月 二日(水)曇/晴 秋茄子の紫さえて箸すすむ(秋茄子)
十一月 三日(木)晴(文化の日) 南瓜煮の甘く化ければ愚痴が出る(南瓜)
十一月 四日(金)晴 ころ柿に風葉の便り届く頃(ころ柿)
十一月 五日(土)晴 山崩れ居場所を探す青みかん(青みかん)
十一月 六日(日)晴 いつかまた帰るあの空蓮根掘る(蓮根掘る)
十一月 七日(月)晴 蜜柑剥くほんのひと間を風が鳴る(蜜柑)
十一月 八日(火)晴/曇 冬りんごひとつ余ってジャムとなる(冬りんご)
十一月 九日(水)雨/曇 身のほつれ最後の粥に鱈の散る(鱈)
十一月 十日(木)曇 しみじみと蜜柑を剥けば猫の声(蜜柑)
十一月一一日(金)曇/晴 辛さほど白さ目に染む大根おろし(大根おろし)
十一月一二日(土)晴/曇 納豆に朝が始まる夫婦碗(納豆)
十一月一三日(日)晴/曇 冬りごんつくづく皮の剥きやすく(冬りんご)
十一月一四日(月)曇/晴 花野菜とは言え蕾ブロッコリー(ブロッコリー)
十一月一五日(火)曇/晴 煮えたてば鍋のけむりに鱈薫る(鱈)
十一月一六日(水)曇/晴 一文字手慣れたリズム禽日和(一文字)
十一月一七日(木)晴 ヨーグルト冬苺入れ朝が来る(冬苺)
十一月一八日(金)晴 豪快に鰒刺し取れば皿絵出る(鰒)
十一月一九日(土)曇/晴 人参の色濃くきわむ雨の朝(人参)
十一月二0日(日)晴 雑炊に卵落とせば黄の糸に(雑炊)
十一月二一日(月)曇/雨 鱈の身の雑炊啜り頬染める(鱈)
十一月二二日(火)曇/雨 熱燗に臓腑温もり今日のこと(熱燗)
十一月二三日(水)曇/晴(勤労感謝の日) 一日が始まる朝の冬菜漬け(冬菜漬け)
十一月二四日(木)雨/雪 浅漬けのかぶらを絞る朝支度(浅漬け)
十一月二五日(金)晴 湯豆腐をつつき歯に衣着せぬ酒(湯豆腐)
十一月二六日(土)晴 冬柿に案内されて記念館(冬柿)
十一月二七日(日)曇 ハタハタの焼けて今宵の酒の友(ハタハタ)
十一月二八日(月)晴 大根の辛さの急かす麻の椀(大根)
十一月二九日(火)晴 何につけ中とろが良し鮪刺し(鮪)
十一月三十日(水)晴 薊牛蒡漬けられ山を降りて来た(薊牛蒡)
十一月三一日(木)

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