goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログ「曇りのち晴れ」

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

たべもの歳時記

2018-01-07 16:13:00 | 句集全集
俳句たべものダイアリー二0一七年十二月

十二月 一日(金)曇 スーパーの蜜柑を選ぶ人だかり(蜜柑)
十二月 二日(土)晴 ひとふりの塩で冬菜の品となる(冬菜)
十二月 三日(日)晴 夕陽照る帝都見下ろしホットチョコ(ホットチョコ)
十二月 四日(月)晴 夜景背に冬鮭のピンクサーモン(冬鮭)
十二月 五日(火)晴 芽キャベツの旨味と苦味噛み締める(芽キャベツ)
十二月 六日(水)晴 鍋料理鱈あり鮭あり海鮮風(鱈)
十二月 七日(木)晴 べったらと千枚漬けの江戸京都(千枚漬け)
十二月 八日(金)晴 蓮根堀り泥に夕陽の陰落とす(蓮根)
十二月 九日(土)晴 豚汁の牛蒡人参身に沁みる(人参)
十二月 十日(日)晴 クリスマスケーキで女子の忘年会(クリスマスケーキ)
十二月一一日(月)晴 鱈子焼き卵を落とす朝の粥(たらこ)
十二月一二日(火)晴 横たわる俎板の上白大根(大根)
十二月一三日(水)晴 空さえて水のつらさに牡蠣すすぐ(牡蠣)
十二月一四日(木)晴 鱈鍋の底に焦げ付く銀鱗(鱈鍋)
十二月一五日(金)曇 煮凝りに曇り硝子の空覗く(みかん)
十二月一六日(土)晴 蒟蒻の三角噴き上げ煮込みおでん(おでん)
十二月一七日(日)晴 白菜に塩の魔法で香の物(白菜)
十二月十八日(月)晴 鴨肉を下げて夫の上機嫌(鴨肉)
十二月十九日(火)晴 松は松竹は竹なり根深汁(根深汁)
十二月二十日(水)晴 湯豆腐のぐつぐつ煮れば角もなく(湯豆腐)
十二月二一日(木)晴 朝の水人参の色際立たせ(人参)
十二月二二日(金)曇/晴 雷魚が焼けて秋田の空が呼ぶ(雷魚)
十二月二三日(土)晴 平成のクリスマスケーキ無国籍(クリスマスケーキ)
十二月二四日(日)晴 歳の労骨身にしみる根深汁(根深汁)
十二月二五日(月)晴 聖菓にとシュトーレン焼き今年ゆく(聖菓)
十二月二六日(火)晴 一人づつ鍋焼きうどん言葉なく(鍋焼きうどん)
十二月二七日(水)晴 冬りんご何は無くてもひとつあり(冬りんご)
十二月二八日(木)晴 人参が色増しカレー日本風(人参)
十二月二九日(金)晴 釜揚の越後の蕎麦の白く煮え(釜揚)
十二月三十日(土)晴 蜜柑食べひとつがふたつほのぼのと(蜜柑)
十二月三一日(日)曇/晴 駈け抜けて明日を新たに晦日蕎麦(晦日蕎麦)






曇りのち晴れ

2018-01-07 16:11:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一七年十二月

十二月 一日(金)曇 気が付けば商店街はクリスマス
十二月 二日(土)晴 精霊の雲までとどけシクラメン
十二月 三日(日)晴 冬ざれた都会見下ろす最上階
十二月 四日(月)晴 聖樹へと人は集まり夢探す
十二月 五日(火)晴 ところどころルージュを点すポインセチア
十二月 六日(水)晴 冬うらら小さな宝石箱開ける
十二月 七日(木)晴 何光年つかめば消える冬銀河
十二月 八日(金)晴 聖樹へと午前零時の星が降る
十二月 九日(土)晴 ぽろぽろり銀杏落葉の光り飛ぶ
十二月 十日(日)晴 いつまでもサンタを待ってアドベント
十二月一一日(月)晴 ポインセチア時の鐘まで早廻り
十二月一二日(火)晴 極月の朝の空気の乾くほど
十二月一三日(水)晴 天よ地よ万物に祈り年歩む
十二月一四日(木)晴 地の眠り天の見守る冬うらら
十二月一五日(金)曇 商店街目覚めの遅く朝の冷え
十二月一六日(土)晴 夕ぐれの柊風をよせつけず
十二月一七日(日)晴 冬銀河未来の記憶探してる
十二月一八日(月)晴 棘のある柊星の見張り番
十二月一九日(火)晴 ジングルベル商店街に鳴り響く
十二月二十日(水)晴 整然と極月の朝木立照る
十二月二一日(木)晴 一年の埃を落とし年の暮
十二月二二日(金)曇/晴 この一年この一枚の古暦
十二月二三日(土)晴(天皇誕生日) 息白く綿の羽根着て今日祝す
十二月二四日(日)曇/晴(イブ) 聖夜来て今宵は夢の玉手箱
十二月二五日(月)晴(クリスマスイブ) 聖夜祭いつも笑顔に支えられ
十二月二六日(火)晴 枯葉笛後から鳥の鳴き始め
十二月二七日(水)晴 数え日の心骨となれ血潮なれ
十二月二八日(木)晴 一本の竹の節目と年尽きる
十二月二九日(金)晴 飾売り電球ひとつ軒並ぶ
十二月三十日(土)晴 幼子の声する屋台年の市
十二月三一日(日)曇/晴 ふるさとの今は昔と大晦日