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gooブログ「曇りのち晴れ」

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曇りのち晴れ

2015-10-05 21:47:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一五年九月

九月 一日(火)曇 雲幾重二百十日の朝暗し
九月 二日(水)雨/曇 たまさかの雲に野分の色を見る
九月 三日(木)曇/晴 朝風の詩がこぼれる秋海棠
九月 四日(金)曇 秋しぐれ記憶をつなぎ明日探す
九月 五日(土)曇/晴 オルゴール曲の途切れて秋の蝉
九月 六日(日)曇/雨 パレットの絵の具秋づくベレー帽
九月 七日(月)曇 露草のほろりと風に開く朝
九月 八日(火)雨 川の辺の花野際立つ朝の雨
九月 九日(水)雨 野の菊の涙の落ちて朝が来る
九月 十日(木)雨 雨しとど川辺に打たれ花芒
九月一一日(金)曇 水位まし二百二十日の川が鳴る
九月一二日(土)晴 野に這えて風に負けじと紫苑咲く
九月一三日(日)曇/晴 台風の北へ駆け抜け傷あまた
九月一四日(月)晴 空青く輝く木々の爽やかに
九月一五日(火)晴 青空をはるかにそよぐ秋の雲
九月一六日(水)曇/晴 秋の曇はるか光陰大地へと
九月一七日(木)雨 秋霖の雨音町の音となる
九月一八日(金)雨 爽やかな風朝の風草の風
九月一九日(土)晴 曼珠沙華葉を忘れては溝の淵
九月二十日(日)晴 虫の音のその名その声宵迫る
九月二一日(月)晴 道細く産土までを彼岸花
九月二二日(火)晴 晴れ晴れと爽やかに大空ひらく
九月二三日(水)晴(秋分の日) 曼珠沙華いつもあなたの通る道
九月二四日(木)晴 朝風に夜露ひと粒涙かと
九月二五日(金)雨 いつまでも母の手を振る鳳仙花
九月二六日(土)曇 朝風の心地良くなる九月尽
九月二七日(日)曇 羽雲を空に見つける秋暑し
九月二八日(月)晴 虫の声遠く近くと夜の更ける
九月二九日(火)晴 十六夜の雲の傘さしまん丸く
九月三十日(水)晴 爽やかな朝の大空高く高く







たべもの歳時記

2015-10-05 21:44:00 | 句集全集
俳句たべものダイアリー二0一五年八月

八月 一日(土)晴 まず一杯喉に染み入る生ビール(生ビール)
八月 二日(日)晴 朝の市?ぎたての紺若なすび(若なすび)
八月 三日(月)晴 夏野菜新種の増えてバーベキュー(夏野菜)
八月 四日(火)晴 軒からの棚の木蔭の青ぶどう(青ぶどう)
八月 五日(水)晴 陽の強く熟すも硬く青ぶどう(青ぶどう)
八月 六日(木)曇/晴 昼日中塩も振らずに西瓜食む(西瓜)
八月 七日(金)晴 かき氷ソースあれこれどれ選ぶ(かき氷)
八月 八日(土)曇/晴 青々と紫素の青葉に食進む(紫素)
八月 九日(日)曇/晴 ピーマンの種取る水仕夕暮れる(ピーマン)
八月 十日(月)晴 キッチンの種の残り香水蜜桃(水蜜桃)
八月一一日(火)晴 一房の小さな葡萄手のひらに(葡萄)
八月一二日(水)晴 輪に切られ泳ぐレモンのティータイム(レモン)
八月一三日(木)雨 無花果の大きな葉と葉実の垂れる(無花果)
八月一四日(金)雲 梨一つ皮を剥くのは妻の役(梨)
八月一五日(土)曇(終戦日) ひとつぶの雨の宝とマスカット(マスカット)
八月一六日(日)晴 栗の実の棘ごと落ちて里の宵(栗)
八月一七日(月)雨 枝豆をつまみに夕暮れ夫の坐(枝豆)
八月一八日(火)曇 宵を待ち紫素の実を摘む妻の貌(紫素の実)
八月一九日(水)曇 ライムほど小さなカボスの汁旨し(ライム)
八月二0日(木)曇 天宝一シュワシュワ新酒か発泡酒(新酒)
八月二一日(金)曇 朝市に秋果さまざま山を成す(秋果)
八月二二日(土)晴 ひとつぶの涙をさそう葡萄の実(葡萄)
八月二三日(日)晴 時すでに惜しむしかなく西瓜食む(西瓜)
八月二四日(月)曇 馬鈴薯のこんがり焼けてバーベキュー(馬鈴薯)
八月二五日(火)曇 里の母かじれば懐かし玉蜀黍(玉蜀黍)
八月二六日(水)雨 ジューシーな梨の隠れるヨーグルト(梨)
八月二七日(木)曇 早々と色とりどりの林檎の実(林檎)
八月二八日(金)曇 時折の禽につつかれグミの実か(グミの実)
八月二九日(土)曇 桃香るキッチンの朝薄ぐもり(桃)
八月三十日(日)曇 酸っぱさの香る輪切りのレモンの実(レモン)
八月三一日(月)曇 黒胡麻を和えて小鉢の品増える(黒胡麻)



曇りのち晴れ

2015-10-05 21:42:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一五年八月

八月 一日(土)晴 尖がってツリーの聳え都会夏
八月 二日(日)晴 明け早く点る小花の日々草
八月 三日(月)晴 陽の後を町照り返し夏木立
八月 四日(火)晴 軒からの棚の木蔭の青ぶどう
八月 五日(水)晴 照り返す町の片隅立葵
八月 六日(木)晴 夾竹桃少しノッポの垣の隅
八月 七日(金)晴 蝉の朝太陽肌にいたきほど
八月 八日(土)曇 万緑の東より来る朝ひかる
八月 九日(日)曇/晴 秋の蝉空へと町の朝に鳴く
八月 十日(月)晴 雨上がり秋蝉の声とめどなく
八月一一日(火)晴 雲と雲遠く織り成す稲ひかり
八月一二日(水)晴 幹太くどこかでじいじい秋の朝
八月一三日(木)雨 秋はじめ雨が空気を静め降る
八月一四日(金)曇 惜しみゆく先など見えず盆灯籠
八月一五日(土)曇(終戦日)七十年未来を語る終戦日
八月一六日(日)曇 大切な命を宝秋はじめ
八月一七日(月)雨 盆明けていよいよ熱戦甲子園
八月一八日(火)曇 狗尾草水は環りて川下へ
八月一九日(水)曇 七草を早くも探す町の隅
八月二十日(木)曇 俳句記念日夜景見守る秋はじめ
八月二一日(金)曇 新秋の明日を惜しむ空の色
八月二二日(土)晴 鳴く蝉の声秋めきて友眠る
八月二三日(日)晴 雲白く秋を呼んでる四十雀
八月二四日(月)曇 秋暑く午後の梢の雨を待つ
八月二五日(火)曇 遠くより見る見る迫る稲光
八月二六日(水)雨 雨の音明けくる町の秋はじめ
八月二七日(木)曇 ゆく道は山あり海あり野分あと
八月二八日(金)曇 野の草のさんざめくほど朝の風
八月二九日(土)曇 秋海棠苔むす石の端埋める
八月三十日(日)曇 朝時雨涙を落とす猫じゃらし
八月三一日(月)曇 爽やかに梢のそよぐ朝の詩