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gooブログ「曇りのち晴れ」

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曇りのち晴れ

2020-01-09 21:51:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一九年十二月

十二月 一日(日)晴 師走来て余す令和を走り抜く
十二月 二日(月)曇 未来へは紆余曲折と冬ざれる
十二月 三日(火)晴 闇を越え星の記憶に枯葉散る
十二月 四日(水)晴 冬の駅風の列車は北極行き
十二月 五日(木)晴 朝空に雲までとどけ冬黄葉
十二月 六日(金)晴 一年を惜しみ塔まで冬化粧
十二月 七日(土)雨 底の底天地巡らす冬の雨
十二月 八日(日)晴 一通のハガキ黒縁年歩む
十二月 九日(月)曇 万歩計のぞく夫に銀杏散る
十二月 十日(火)晴 青空のすき間を団栗が落ちる
十二月一一日(水)曇 とどかない枯枝の先ひとつ星
十二月一二日(木)晴 黄昏て銀杏落葉の中歩く
十二月一三日(金)晴 落葉から囁く声は天も地も
十二月一四日(土)晴 風和み落葉掻く音に空晴れる
十二月一五日(日)晴 イルミネーション町はサンタの住む夜空
十二月一六日(月)晴 ひと粒の涙が落ちて冬銀河
十二月一七日(火)雨/曇 朝小雨しとしと枯葉を染めて降る
十二月一八日(水)晴 晴れた空北風小僧のかくれんぼ
十二月一九日(木)雨/曇 年の瀬の町を飲み込む星の空
十二月二十日(金)晴 鉢植えのポインセチアに子等の声
十二月二一日(土)曇 ほろほろと瞬きの降る冬銀河
十二月二二日(日)曇 極月の余す夜数え齢数え
十二月二三日(月)曇 明日急ぎ鬼に笑われ年の暮れ
十二月二四日(火)晴(聖夜) 聖樹へとイルミネーション星が降る
十二月二五日(水)曇(聖誕祭) 聖樹から影を落として陽が昇る
十二月二六日(木)曇 まだ雪にならずに木立葉を落す
十二月二七日(金)晴 枯木星ひとつ瞬く闇に冴え
十二月二八日(土)晴 風に鳴く冬将軍に雲の去り
十二月二九日(日)晴 朝空に雲一つなく年果てる
十二月三十日(月)曇 平成の遠く極月明日を待つ
十二月三一日(火)晴(大晦日) 朝晴れて一世を終えて年果てる



曇りのち晴れ

2019-12-10 15:22:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一九年十一月

十一月 一日(金)晴 空の壁押し上げ秋の雲奔る
十一月 二日(土)晴 龍雲を太陽照らす冬紅葉
十一月 三日(日)晴(文化の日) なすすべの無くて海へと冬の川
十一月 四日(月)晴 秋晴れが怖いくらいに風の鳴く
十一月 五日(火)晴 両足を地につけて立つ秋の果て
十一月 六日(水)晴 鳴いている風の遠吠え天高し
十一月 七日(木)晴 真っ直ぐな飛行機雲に秋終る
十一月 八日(金)晴 朝の声はじまりはもう冬めいて
十一月 九日(土)晴 街路樹が町を縁取り朝の冬
十一月 十日(日)晴 水平線穏やかに伸び冬が来る
十一月一一日(月)曇 朝風に身を引き締めて冬浅し
十一月一二日(火)晴 大空の青さが怖い冬はじめ
十一月一三日(水)曇 松ぼっくり亀の甲より年の攻
十一月一四日(木)曇 冬紅葉見付ければバスの時間来る
十一月一五日(金)晴 雨風の去れば令和の小六月
十一月一六日(土)晴 冬帽子目深に被り先急ぐ
十一月一七日(日)晴 キラッと光る冬黄葉の池の午後
十一月一八日(月)晴 紅葉散るすべてを燃やし闇急ぐ
十一月一九日(火)晴 冬の朝キッチンの鍋冷めるまで
十一月二十日(水)晴 枯黄葉鳥に蹴られて空へ飛ぶ
十一月二一日(木)晴 和机の芙美子四十七才(しじゅしち)枯落葉
十一月二二日(金)曇 令和には令和の証冬はじめ
十一月二三日(土)雨(勤労感謝の日) 諦めて何が成せよう枯木星
十一月二四日(日)曇 一日が二倍の長さ冬浅し
十一月二五日(月)雨 降り出した雨にとうとう枯黄葉
十一月二六日(火)晴 坂までの塀を突き抜け黄葉散る
十一月二七日(水)曇 水嵩のいつしか引いて冬紅葉
十一月二八日(木)晴 四十七才芙美子の命短くて
十一月二九日(金)曇 駅二つ越せばいつしか朝時雨
十一月三十日(土)晴 あと一枚残して終わる霜月尽




曇りのち晴れ

2019-12-02 18:10:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0一九年十月

十月 一日(火)晴 あたらしく朝に始まる秋の空
十月 二日(水)晴 鱗雲町中ガブリ東京湾
十月 三日(木)晴 暁の風と舞込む虫の声
十月 四日(金)雨 とどくまで無限の高さ秋の空
十月 五日(土)晴 秋空へ大きく背伸び晴れ晴れと
十月 六日(日)曇 夜々数え月の影踏みうそぶける
十月 七日(月)曇 もどれない命育み秋の風
十月 八日(火)曇 爽やかな朝風木々の葉を鳴らす
十月 九日(水)晴 秋晴れが昨日と明日を引き連れて
十月 十日(木)晴 川上の山まで届け秋の雲
十月一一日(金)曇 過去の無い記録の渦に秋深む
十月一二日(土)雨 暗雲の動き大きく雨の冷え
十月一三日(日)晴 野分あと空青々と太陽系
十月一四日(月)曇 水の神天地ゆるがし秋曇り
十月一五日(火)晴 とりとめのない話して落花生
十月一六日(水)曇 大自然めぐる列島秋深し
十月一七日(木)曇 霧かかる木立が町を森にして
十月一八日(金)曇/雨 小雨降る大地の熱気冷ますよに
十月一九日(土)曇 濁流が川下り秋押し流す
十月二十日(日)曇 奔放な風神去れば草の花
十月二一日(月)曇 靴を変え足元気になる草の秋
十月二二日(火)雨/曇 なすすべの無くて怒涛の秋嵐
十月二三日(水)曇 暗雲を怒涛の豪雨秋終わる
十月二四日(木)曇 雨雲の押し寄せて来る蘆の川
十月二五日(金)雨 朝の雨音をうずめてやや寒し
十月二六日(土)晴 ワイナリー真正面に富士の秋
十月二七日(日)曇 秋服に変えて靴下履いて出る
十月二八日(月)晴 見上げれば風は音無く天高し
十月二九日(火)曇 はじまりは朝の銀杏小道から
十月三十日(水)晴 鵯鳴く垣の赤い実つっつかれ
十月三一日(木)晴 空高く風に未来の声が飛ぶ