映画狂人、語る。 | |
蓮實重彦(著) | |
河出書房新社 |
「80歳の私に…はた迷惑」三島由紀夫賞の蓮實重彦さん:朝日新聞デジタル
↑これはものすごく痛快で前代未聞っぽい質疑応答!
蓮實先生といえば、ゴダールやらトリュフォーといった映画人に、相手があきれるくらいの微に入り細を穿った質問を浴びせかける狂気のインタビュアーというイメージがどうしてもあり、こうしたインタビューイとしての蓮實先生というのは珍しく、しかも↑のような内容であるから、哄笑せざるをえない!
そういえば、かつて蓮實先生は漱石の『草枕』をソフトポルノで映画化したいとの野望を表明していたこともあり(『秘本・草枕』だったか)、『伯爵夫人』という小説は、チャップリンの遺作と同じタイトルであり、そのあらましからして、すっとぼけたユーモアというか、明るい狂気を感じ、よいと思った。
新潮 2016年 04 月号 [雑誌] | |
新潮社 |