![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/f6/5e0d4b203f2ba8daecf9c23609d778ad.jpg)
Muzzleloader - 怠惰なひな菊
↑のエントリの続きで‥‥‥↓は現在の壇ノ浦の様子‥‥‥
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/58/e2815dc8139c79bcb04959116f3b79c0.jpg)
並んでいる大砲(の砲架)は、あまり正確ではないレプリカで、端軸要塞砲という括りの前装滑腔砲(カノン)である。
この砲のデザインを最初見たとき、自分はてっきり、砲架の横についてる「車輪」は、砲座からはずして移動させるためのものだと早合点したものなのである。
その早合点の元凶イメージがこちら↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2c/da0baa602a850115d12b7ef34cb2327b.jpg)
I号自走重歩兵砲(シュトルムパンツァーI バイソン)!!!
砲架の構造は、↓のようつべ先生で確認いただきたい。
Barbette-Mounted 24-pounder Gun Nomenclature - YouTube
↑の動画でもわかる通り、南北戦争や、ベアトが撮影した馬関戦争の写真などをよくよく見れば、「車輪」が、牽引させるための装置では全然ないことに気づく。
『ドキュメント幕末維新戦争』(藤井尚夫・河出書房新社)には、こう説明されておる。
複座用移動ハンドル。砲架上部は、発砲時に砲架下部の上を後方に移動するので、発砲後に砲架上部を前方に移動させる。
砲架上部の「車輪」のようなリングは、砲架上部を下部の上で移動させる「ハンドル」であり、リングの中央部分のみが車輪である。
「車輪」ではなく「ハンドル」であると!
が、その「ハンドル」をどのように使うのかがわからない。
素手ではいかんともしがたい重量だから、おそらく梃子棒(ハンドスパイク)を用いてどうにかするのだろうということは想像できる。
では、どんなふうに梃子棒を使うんだべか?というモヤモヤに支配されていた時期が、自分にはあったのだった‥‥‥
そんなこんなで、以下の画像をご覧いただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/16/8b58f2a68f48e66a34d387de9cb30bc1.jpg)
謎が解けかけた!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/70/60ad300eed4fe8feb601f8ac75dec00c.jpg)
なるほど、あそこのあれに梃子棒をあれするんや!
↑の画像の撮影場所は、合衆国ノースカロナイナ州のメイコン砦州立公園というところで、ぐるぐる先生にお願いしてみると、またしてもようつべ先生がやらかしておられた!
Fort Macon 32 Pounder Battery Fire Aug. 28, 2013 - YouTube
↑冒頭から1分30秒ほどと、11分あたりからをご覧いただきたい‥‥‥
Fort Macon's Wayne County Connection - YouTube
↑48秒あたり‥‥‥
すっきりしないだろうか???
![]() | ドキュメント幕末維新戦争 |
フィールドワークは戦場の陣形を明確にし、攻守の意図が読み解ける。遷移する戦線は、攻守両軍に新たな政治的決断を促した―。戦線図・陣形遷移図・復元画から“近代日本が出発する”幕末維新を体感する本!! | |
河出書房新社 |