漫画において、小説の×××××××××に相当するのは、白や黒で局部を切り欠く、修正でありましょう。
基本的にこの処理は編集部・出版社の裁量による自主規制であり、漫画家が変に気をきかせて局部の表現をやんわりぼかしたように仕上げても、それ以上に大きく修正されてしまうことが、しばしばです。
そこで今回はわたくし、局部は局部としてそのまんま描き、それを実業之日本社に「丸投げ」することで、原作の×××××××××にあたる「検閲」を自分のあずかり知れぬところで作品に刻んでいただこうと思ったのでありました。
それが『弁天さま』を2010年に漫画化することの、わたくしの所信であります。
かくして出来上がりは、ごく平均的な修正がほどこされた真っ当なものであり―――まったく漫画家としては不本意な「表現の弾圧だ!(棒読み)」と憤ったところなのであります!(笑)
うーむ。
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今回も岩手山の全貌をつかみそこねる‥‥‥