
『桜の森の満開の下』を、今実写化するとしたら、「女」役は沢尻エリカしかありえないと思うわけであります。
「男」は筋肉俳優なら誰でもいいというわけではなく、知性の剥落っぷりがすこぶる重要なわけで、となると、はうっ!野性爆弾のロッシーじゃない方がどんぴしゃ!―――と妄想する秋の夜なのであります。
あの二人の、むさぼりあうような肉欲シーン‥‥‥
あると思います!

ところで『羅生門』での三船の衣装、いったいこの格好は何なのか?と長年疑問だったのですが、今回じっくり観察して、ようするにこれは水干を地肌に着ているのだと判りました。
身ごろを雑巾のようにしぼって頸(くび)かみの緒で縛っているのだと。
たしかに、小袖などインナーを着ないと水干はあんな風になりましょう。
なんだって水干とか狩衣(かりぎぬ)とかいう装束は袖がああもぷらっぷらっしとるのか‥‥‥

森雅之は直垂(ひたたれ)を着ていると早合点していたら、これもちゃんと見たら水干でした。
襟を垂り頸(たりくび)にしているのですね‥‥‥
京マチ子は定番のつぼ装束にむしの垂れぎぬ姿。
‥‥‥
こう急激に寒くなると野良猫が気になるところ。
生粋の野良であるからして、子猫はえさに夢中のときにかろうじて背中をさすれるくらいなのであります。
おかあさん猫からは、したたかな猫パンチをくらいますし‥‥‥
相伴にあずかる顔役風のでかいパンダ猫(♂)が『李さん一家』のようにずうずうしいのでありますが、子猫を威嚇するわけでもなく性格は懐の大きいところがあり、これはしょうがないのです。