Lifia - inherited * あとがきとこれからと -

暗闇の中に青い灯が見える

しばらく見つめているとそれは誰かが掲げているのだとわかる

さらに見つめていると左から現れた誰かが別な灯を持っている

銀青の光をもつ男性と金緑の光をもつ女性


引き寄せられて近寄ると私は手の中に何か持っていると気付く。

まだ火のない大きなロウソクを　ひとつ。


それを２人に差し出すと、父と母はそれぞれの火を移してくれた。



たぶんこれが

かつて彼女であった私の、新しいはじまり。




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アルディアスを喪ったその離別から生まれた"リフィアの独立"が

最初に"デセル"と名乗って、現在の私の内に現れた存在でした。


彼（デセル）が体験してきた幾つもの転生を再び見直しました。

口惜しく苦しい、呪って恨んだ多くの悲しいことがありました。




アルディアスは唯一無二なのだとやはり思うこと。

それから。



他の魂との関わりの中にも「最愛」と呼べる出会いを確かに掴んだこと

その魂との繋がりも双方で歩み寄ってお互いを結びあうものだったこと

ここに出来た小さな環は、ただ静かに連なって輝くと分かったこと。。



先のものは後のものにその場をそっと譲り

それらは自然に連繋してゆくのです。

勿論、後先に優劣はありません。




私の得たもの。それは。


連なった沢山の最愛と唯一無二の対は矛盾無く在れるのだということ。

そしてそれらから愛されていると知った、静謐な喜びです。







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